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離婚後の子どもの戸籍(姓)は?面倒過ぎる「子どもの氏の変更」を簡単解説!

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

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離婚後は精神的に一番大変な時期なのに様々な手続きに追われます。役所の難解な書類を見るだけで投げ出したくなることもありますよね。中でも「子どもの氏の変更」は難解過ぎる! 手順も面倒!!

まず理解するのにへとへと、人生初の裁判所にドキドキ、完了までに1カ月位かかるし、役所と職場の往復で体力的にも精神的にも限界。本当泣きたくなりました。

今回は、難しい話はなるべく避けて、私が行ったときの手順を簡単にご紹介したいと思います。


そもそも「子どもの氏の変更」って何?

私は旧姓「タナカ」→既婚中「オイカワ」→離婚後も「オイカワ」。ママの私が親権者だし、子どもも同じ「オイカワ」なので戸籍も自動で統合されてると勘違いしていましたが、実は子どもの戸籍は元夫の「オイカワ」の下についたままなのです。

つまり、日本の法律では、離婚した女性は「子どもの氏の変更」を裁判所に申し立てない限り、子どもとママの戸籍がバラバラになってしまうのです! そこで必要になるのが「子どもの氏の変更許可と入籍届」です。

今回は、私オイカワを例にして、子どもの氏の変更の手順を簡単にご紹介します。

[前提条件]
・離婚後も婚姻中の氏を名乗る
・親権者はママ
・子供は15歳未満


手順1 元夫の姓を名乗る申請

離婚後、夫姓の「オイカワ」を名乗り続ける場合「離婚の際に称していた氏を称する届出」を市役所に提出します(離婚届けと同時に提出するとスムーズです)。


【離婚の際に称していた氏を称する届出】


手順2 自分の新戸籍を作り取り寄せる

離婚後の「オイカワユキコ」の戸籍が出来ますので取り寄せます(出来るまでに数週間かかります)。


手順3 元夫と子どもの載った戸籍を取り寄せる

離婚届を出すと元夫と子どもの戸籍も新しくなるので取り寄せます(出来るまでに数週間かかります)。


手順4 子の氏の変更の申し立て

2通の戸籍謄本が手に入ったらいよいよ家庭裁判所に「子の氏の変更の申し立て」に行きましょう。

持ち物

手順2,3で取り寄せた2個の戸籍、印鑑、申請代金の収入印紙(場合によって切手、身分証も必要になります)

子の氏の変更許可申立書

裁判所に用紙があるので当日記入でも大丈夫です。
平日昼間のみなので会社を休まねばなりませんが、即日審判なので朝8:30に行って記入し9:00に一番で申請したら10:30には完了しました!

子どもの氏の変更が審判されたら「審判書」を受け取って帰りましょう。
また、家庭裁判所によっては審判に時間がかかって後日郵送となることもあるので事前に電話で確認しましょう

あくまでも個人的見解ですが、「審判」で面接のようなものもあるので家庭裁判所に直接出向く時は最低限「しっかりしたママ」風な服装でいく方が対応もスムーズかと思います。

裁判所「子の氏の変更許可」
申立書は事前にダウンロードもできます
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_07/

【子の氏の変更許可:子が15歳未満のときの記入例】



手順5 入籍届の提出

裁判所の審判書と子どもの「入籍届」を提出します。「入籍」というと婚姻届をイメージされる方もいるかもしれませんがここでの入籍は「子どもを自分の戸籍に入籍させる」という意味です。出生届や養子縁組の際もこの「入籍」にあたります。
「入籍届」は役所でもらえます。自治体によってはWEBサイトからもダウンロードできます。



【入籍届の記入例】


手順6 新戸籍完成

1週間ほどで私と子どもの新しい「オイカワ」戸籍謄本ができました。。この1カ月は「オイカワはオイカワでもあなたと私は別のオイカワ」という妙な気分でした。


かかった費用

1,700円強。
自分の新戸籍:全部・個人事項証明書(戸籍謄・抄本)450円
元夫の戸籍:・全部・個人事項証明書(戸籍謄・抄本)450円
変更の申立て:・収入印紙800円
(その他戸籍の郵送代、申立て通信用82円切手数枚、交通費など)


[補足] 旧姓に戻る場合の「子どもの氏の変更」

既婚時「オイカワ」の私が離婚して旧姓「タナカ」に戻る場合の「子どもの氏の変更」についてもご紹介しておきましょう。

まず戸籍筆頭者になる

そもそも戸籍には親子2代までしか入れません。そのため、子どももママと同じ旧姓にする場合でも自分の親と同じ戸籍にあなたの子として入れることはできません。
(あなたの親が孫を養子にするとシンママと子どもは親子ではなく、兄弟になってしまいます……)

そのため、子どもを旧姓で自分の戸籍に入れるためには、まず自分が「戸籍筆頭者」になって新しい戸籍を作る必要があります。

「戸籍筆頭者」というのは戸籍の一番最初に名前が記載されている人のことです。結婚する時には夫を戸籍筆頭者にして新しい戸籍を作りましたよね?

では、「一旦親の戸籍に戻る場合」と「離婚と同時に新戸籍を作る場合」の2つに分けてご紹介しましょう。

一旦親の戸籍に戻った場合

下記の図は離婚届の抜粋です。旧姓で親の戸籍に戻る場合、下記のように記入します

この場合、あなたの戸籍は一旦親の戸籍に自動的に戻っています。これを「復籍」と言います。

しかし、あなたが「親の娘」である間は子どもをあなたの戸籍に入れることはできません。そこで親の「タナカ」戸籍から抜けて、あなた一人だけで新しい「タナカ」戸籍をつくる必要があります。これを「分籍」と言います。

分籍に必要な物
・分籍届
・離婚後の「タナカユキコ」が載った戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)

【分籍届】

親の戸籍から分籍するとあなた一人だけの新タナカ戸籍が出来ます。これであなたは戸籍筆頭者になりました!以降の作業は、「子どもの氏の変更」の手順2からと同じです。

離婚と同時に新戸籍を作る場合

下記の図は離婚届の抜粋です。旧姓で離婚と同時に新戸籍を作る場合、下記のように記入します。

この方法では、親の戸籍には戻らず、離婚と同時にあなた一人だけの新タナカ戸籍ができます。これであなたは戸籍筆頭者になりました!以降の作業は、「子どもの氏の変更」の手順2からと同じです。


まとめ

いかがでしょうか?
小学校の途中で子どもの苗字が変わるのは気になる方は、お子さんが中学入学の際に子どもを自分の氏に入れることも可能です。。戸籍の仕組みは難しいけれど、理解してしまえば意外と単純です。