シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

離婚とどう違う?死別したシングルマザー向けの手続き・手当・支援

ライター 辻寿子

フリーライター歴22年、シンママ歴6年。一卵性双生児の息子は、長男が脳性マヒで車椅子。日本化粧品検定1級、サプリメントアドバイザー取得。結婚歴3回、死別→離婚→離婚の経験あり。

Photo hisako tuji

Id306 00

子どもを抱えて夫と死別……。明日からどうなるのだろうと、哀しみと不安に押し潰されそうになることと思います。生命保険があれば、当面の生活はなんとかなりますが、長い人生、それだけでは足りません。そんな時に知っておきたい届出の仕方と、頼りになる手当や支援についてまとめました。

「姓」の届出

夫と死に別れ、子どももいるし、一生夫の姓でいようと思う気持ちはわかります。死別してシングルマザーになった場合でも、離婚と同じように自分で姓を決めることが可能です。旧姓に戻りたい場合は「復氏届」を提出し、亡くなった配偶者の戸籍から抜けます。その場合、旧姓は結婚前の姓のことを指します。旧姓が前夫の戸籍などになっており戸籍に戻りたくない場合は、「分籍届」を提出すれば新しい戸籍をつくることができます。

子どもの「姓」はどうなる?

「復氏届」を出しても、子どもの姓は夫の姓のままです。これは離婚も死別も同じですが、子どもの姓が自分と違うと、自分の新しい戸籍に子どもを入れることができなくなってしまいます。子どもの姓を自分と同じ旧姓に変えるには、「家庭裁判所」で「子の氏の変更許可申立書」を提出して許可をもらいましょう。その後、お住まいの自治体で「入籍届」を提出し自分の籍へ移動すれば、自分も子どもも同じ籍に同じ姓で入れます。亡くなった夫の親族などの同意は必要ありません。

「復氏届」の注意点(離婚の場合との違い)

離婚の場合は基本的に、3ヶ月以内に婚姻中の姓を名乗るか、旧姓に戻るかを決める必要がありますが(3ヶ月を経過しても変更できますが、時間も手間もかかります)、死別の場合の復氏はいつでも可能です。ただし、夫が亡くなって子どもと一緒に旧姓に戻っても、亡夫の親族との「姻族」としての親戚関係は残ります。相続の権利もありますが、将来的に借金などの負の財産も背負う可能性もあるということです。これは意外に知らない人が多く、今後再婚してもこの縁は勝手に切れるものではありません。「姻族関係終了届」を提出するまで姻族関係は続きますので、注意しましょう。