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母子家庭で大学進学!子どもは一人暮らしさせられる?

ライター 森本由紀

1児の母。12年の結婚生活を経て40代で離婚しシングルマザーに。現在は行政書士・カウンセラーとして活躍するかたわら、ライターとしても執筆活動を行っています。

母子家庭でも子どもを遠方の大学に進学させられる?

夏は大学のオープンキャンパスの時期。高校生のお子さんがいる方なら、大学への進学を希望していることも多いと思います。高校卒業後、約半数が大学へ進学する時代。母子家庭で育った子どもでも進学したいと考えるのは当然のことですし、親としても子どもにしっかりと教育を受けさせたいと考えることが多いのではないでしょうか。

大学へ行くのに一人暮らしはアリ?

子どもの希望する大学が近くにないこともあります。もし遠方の大学に進学することになったら、一人暮らしをさせなければなりませんから、家賃や生活費が必要になります。その分を仕送りするとなると、必要なお金は倍近くに。負担もかなり大きくなるので、しっかりとした準備が必要です。


進学資金が足りない場合はどうする?

大学へ進学するとなると、初年度納付金だけでも、国公立大学で約80万円、私立大学で約130万円の費用がかかります。学部によってはさらに高額になることもありますし、一人暮らしさせるとなるとさらに金額がふくらみます。母子家庭では、日々の生活を送るので精いっぱいになり、十分な貯蓄ができていないこともあるはず。けれど、進学をあきらめずにすむ方法もあります。

奨学金を利用

最も多くの学生が利用している日本学生支援機構の奨学金には第一種(無利息)と第二種(有利子)があります。私立で自宅外通学なら第一種で月額6万4000円まで(国公立の場合は月額5万1000円まで)、第二種で月額12万円まで借りることができます。第一種と第二種は基準をみたせば併用もでき、一人暮らしができるだけの費用を借りることも不可能ではありません。ただし、奨学金は子ども自身が将来的に働いて返済していかなければならないもの。将来の返済額についてもシミュレーションし、子どもとよく話し合って決めるようにしましょう。

母子寡婦福祉資金貸付金を利用

母子家庭の場合には、母子寡婦福祉資金貸付金が利用できます。母子寡婦福祉資金貸付金のうち、入学金などに使える「就学支度資金」と毎月貸与が受けられる「修学資金」については、無利子で借りられます。ただし、条件が厳しかったり、手続きに時間がかかったりしますから、利用を考えるなら早めに役所の窓口に相談に行きましょう。

教育ローンを利用

教育ローンを利用するなら、日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」がおすすめ。最大350万円まで借りられ、下宿費用などにも充てられます。母子家庭の場合には、金利や返済期間に優遇もあります。


まずは子どもと話し合いを

子どもを遠方の大学に進学させることになったなら、まずは一人暮らしをしていく上での生活設計を子どもと話し合うようにしましょう。子どもに苦労をかけたくないと、全てを親が抱え込んでしまうのが、必ずしも子どものためになるとは限りません。特に、奨学金は子ども自身の借金になりますから、しっかり自覚させる必要があります。

子どもにはやりくりのアドバイスも

子どもの毎月の収入としては、仕送りのほか、奨学金やバイト代が考えられます。生活費が足りないからと言ってバイトに精を出しすぎると、学業がおろそかになりがち。バイトは月にどれくらいまでというのも決めておいたほうが良いでしょう。最初は子ども自身やりくりに戸惑ってしまうこともあるはずですから、アドバイスも必要です。

定期的な生活費の見直しを

仕送りについても、いずれは見直さなければならない時期が来ると思います。毎月の家計簿をつけてもらい、生活費についても親子でこまめに話し合うのがおすすめ。子どもの状況も確認できますし、親子間のコミュニケーションにもなります。


まとめ

大学へ進学させるとなると、まとまった費用が必要になりますから、親としては悩むところでしょう。親としてできる限りのサポートはしてあげたほうが良いですが、負担を一人で抱え込むと精神的につらくなってしまいます。社会へ出るために進学して勉強する意味を、子ども自身にしっかり自覚させることも大事。子どもと常に話し合いながら、将来を見据えた計画を立ててくださいね。

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