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シングルマザーの就職・転職活動 準備編 ~履歴書作成の注意事項 ~

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

履歴書は就職活動の必須書類なので、多くの方は一度くらいは書いたことがあると思います。ただ、書いたことがある履歴書でも、いざ「書こう!」と思うと難しかったり、正しい書き方がわからなかったりすることも多くあるようです。就職活動のスタートは履歴書作成から! そのために、現在の履歴書の常識から知ってほしいと思います。

就職活動を始めたシングルマザーから、よく受ける悩みを質問ごとにまとめてみました。
就職活動の常識・非常識は、時代によって少しずつ変化していくものです。現在の常識を知って、転職・就職活動を有利に進めていきましょう。

質問1:履歴書は手書きとパソコンどっちがいい?

「履歴書は手書きで提出するもの」と言うのが少し前までの常識でしたが、現在はパソコンで履歴書を作成しても良くなってきています。
「手書きがいい」と言う企業が少なからず残っているのも事実です。しかし、多くの会社が手書きかパソコン作成かにはこだわっていません。
下記は、ハローワークが170社を対象に実施したアンケートでの質問「手書き・パソコンどちらの履歴書が良いですか?」の回答結果です。

  • 手書きがいい:27社
  • パソコンがいい:4社
  • どちらでもよい:138社

実に8割以上の企業が「どちらでもよい」と答えています。
このアンケートは4~5年前のものですから、現在ではもっと多くの企業が、パソコンで作成した履歴書を受け入れているはずです。

パソコンでも手書きでも、どちらでも大丈夫です。手書きでの履歴書作成は時間と労力がかかります。「時間がかかるから1件しか応募できない」よりも、パソコンで作成することで少しでも多く応募できるのであれば、その方がいいと思います。

しかし、 どちらでもいいと言われると、かえって悩んでしまいますよね?
貴女が得意な方で作成してください。パソコンが得意ならパソコンで、パソコンが苦手なら手書きで大丈夫。では、迷った時に、手書きとパソコン、どっちがいいか? の見分け方をお伝えしましょう。
金融、保険、医療、メーカーなどの事務職は、できれば「履歴書は手書き・職務経歴書はパソコン」で応募書類を作成しましょう。その他の業種や、事務職以外は「履歴書、職務経歴書ともにパソコン」で問題ありません。もちろん、手書きでもOKです。

手書きとパソコンの履歴書では、人事担当者の注意が異なる部分に向けられます。
企業によってそれぞれの選考基準がありますが、その部分以外に、人事担当者がどんなところから人物像を読み解いていくのか? お話ししましょう。

手書き履歴書の場合

よく「字が下手だから、手書きは苦手」と言う声を聞きます。もちろん、字が上手であることはアピールポイントになりますが、それだけではありません。
それ以上に、人事担当者は「仕事の丁寧さ」と「集中力の高さ」を、手書き履歴書から読み取ります。決して「字が上手」でなくても、丁寧に心を込めて書かれ文字には人柄が現れます。多くの文字を書く履歴書であるからこそ、最後まで同じ筆圧でしっかりと書かれていると、集中力の高さが伝わってきます。
これは、何百枚何千枚もの履歴書を見てきたベテラン人事担当者であれば、必ず分かってしまうものなのです。
誤字脱字は厳禁です。万が一、間違ってしまったときは残念ですが新しく書き直してください。修正液や修正テープ使用はおすすめしません。また、二本線で消して訂正印というのも、ビジネスではよく使う方法ですが、履歴書に関しては使用しないのが常識です。

パソコンの履歴書の場合

パソコンの履歴書からは人柄や姿勢が見えることは、あまりないかもしれません。ただ、丁寧な仕事を真面目に向き合うタイプの方と、そうでない方は書類の端々に見て取れますので注意してください。
パソコン作成の場合も、誤字脱字はご法度です。思ってもみない変換がされていたり、小さなタッチミスがあったりするので、特に注意してくださいね。

  • 年号が和暦・西暦どちらかで統一されているか?
  • 学校名や勤務先名が正式名称で略さず書かれているか?
  • 写真はまっすぐ切って、まっすぐきちんと貼ってあるか?

このような小さなことも、人事担当者の印象を左右します。
パソコンで履歴書を作成するときは、フォーマットをインターネットなどから入手しましょう。自分でWordやExcelを駆使して線を引かれてもかまいませんが、インターネットからダウンロードしたファイルのほうが無難です。
履歴書には、JIS規格対応のものとそうでないものがあります。自分で作成した履歴書はJIS規格非対応となることが多いので、避けた方が良いのです。
一番シンプルで使い勝手のよい履歴書は、ハローワークインターネットサービスに掲載されているExcelの履歴書だと思います。
印刷設定もきちんとできているので、そのまま入力してプリントアウトするだけです。試してみてください。

ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/

質問2:職歴が多いのでどう書けばいいか悩みます

履歴書のご相談で多いものの1つに、「職歴が多くて書ききれない」「短期で転職を繰り返しているので書きたくない」と言うものもあります。
特に女性の場合は、ご自分の希望と別に結婚や離婚、妊娠や出産、家庭の都合などで退職を余儀なくされることが多いと思います。必然的に転職回数が多くなってしまうのでしょう。
基本的に、過去の職歴を全て記入することが必要です。ただし、アルバイトやパートなど短期のケースでは記入を省いても問題ない場合があります。

どんなに短い期間であっても記載しなければいけない職歴は「厚生年金」や「雇用保険」に加入していた事業所での職歴です。特に、雇用保険加入はパート勤務でも加入することが多いので、しっかり確認して履歴書に記載しましょう。
過去の雇用保険履歴が知りたいときは、ご自宅の管轄のハローワークで調べてくれます。ただ、履歴を出してもらうには、本人確認書類が必要になるので注意しましょう。
このように雇用保険加入履歴は例え在籍期間が短くても残っているものですので、履歴書への記載をしたほうが良い職歴となるのです。
次に、社会保険・厚生年金の加入があった職歴も同じ理由から記載しておいたほうがいいでしょう。こちらは、お手元に届いている年金定期便を確認してみてくださいね。

まとめ

履歴書の注意事項はたくさんありますが、1枚1枚丁寧に気持ちを込めて書いていただければ大丈夫。きっと、貴女の一生懸命さは伝わるはずです。
次回は、志望動機の作成方法についてお話ししたいと思います。ご質問などは、お気軽にお寄せ下さい。



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