シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの就職・転職活動 雇用形態編 ~正社員で働きたい理由は? ~

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

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「絶対、正社員になりたいです」「正社員になりたいけど、なかなかなれません」という相談をよく受けます。どうして、正社員になりたいのですか? とお聞きすると、その答えは「安定しているから」「社会保険などに入れるから」「ボーナスがあるから」などです。「正社員信仰」と言っても過言ではないイメージの強さに少し驚きます。

経済的に安定したいシングルマザーが、正社員を希望するのは当然のことだと思います。
ただ、正社員で働ける状況なのかを見極めることも大切です。その上で、正社員に対して現実と違う情報を持っていないか、確認してみましょう。

正社員と非正規社員

「正社員と非正規社員の違い」に関して、正確な定義が労働基準法で定められているわけではない、ということをご存知でしょうか? 「契約社員」「パートタイマー」「派遣」「請負」「アルバイト」などが一般的には「非正規」と呼ばれています。しかし、このような働き方に対してはパートタイム労働法というきちんとした労働基準も定められており、本来は「非正規」という表現はおかしいのです。

皆さんは、「雇用期間が決められてなくて長く働ける」や「収入が安定している」ことなどを「正社員」の良い点として捉えているのではないでしょうか。

時間給と月給

時間給ではなく月給で働くことが「安定」しているように感じる気持ちもあるでしょう。
正社員の方が給料が高くボーナスもあるので、収入が大幅にアップすると思いがちです。もちろん、年収レベルではパート・アルバイトより高い収入になることが多いでしょう。ただし、職種によっては派遣社員や契約社員の方が、月々の手取り額が多くなることもあります。
長期的にみても、よほどの大手の会社でないと、給料アップは思ったほどではなくボーナスも想像しているほど貰えないようです。以前のような、勤続年数に比例して給料が右肩上がりに増える時代ではないのです。

勤務時間

お子さんが小さい場合は、勤務時間も気になるところですね。
正社員の労働基準法に定められている勤務時間でお話ししますと、1週間40時間労働が基準値ですので、週休2日だと「1日9時間拘束の8時間労働」になります。つまり、9:00の始業では終業時間は18:00です。8:00~17:00、8:30~17:30も多いですね。
この勤務形態でお子さんを認可保育園に預ける場合、基準時間の契約では足りないので延長保育を利用できるかや保育園の開所時間の長いことが必須条件となります。
また、正社員の場合は「残業」が発生することも少なからずあるので、その対応策を考えることも必要になってきます。「ファミリーサポート」などに登録をして、急な残業にも対処できるように保育の環境を整えているママも多くいらっしゃるようです。

社会保険

社会保険や厚生年金などは、正社員でなくても「1週間に30時間以上」の雇用契約のある方は基本的に加入することになっています。会社が小規模個人事業主である場合など例外もありますが、通常は契約社員やパートでも加入はできます。

人を雇うときのルール 社会保険
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/koyou_rule.html#p4


平成28年10月から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がります!(社会保険の適用拡大)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/2810tekiyoukakudai/