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シングルマザーの就職・転職活動 職務経歴書 ~ 採用に一歩近づく書き方は? 前編 ~

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、履歴書に記載した勤務先において、どのような職務についていたのかを詳しく伝えるための書類です。
応募者がどのような仕事をしてきて、どのようなスキルや能力があるのかを把握するため、履歴書とのセットで職務経歴書の提出が求められることが一般的になってきています。
また、求人サイトに登録する場合も、過去の仕事内容について詳細を入力するようになっています。

では、何をどのように記入すると採用に一歩近づくのでしょうか。
まず「履歴書・職務経歴書」は、面接のチャンスを貰うためのツールです。書類だけで採用になることはありませんが、書類選考に通らないと面接にも進めません。ですから、履歴書と同じように気持ちを込めて作成しましょう。

職務経歴書に記載すること

職務経歴書の作成と聞くと、気が重くなる方も少なくないと思います。また、戸惑ってしまう方も多いと思いますので、順に確認していきましょう。

まず、職務経歴書の必要項目は次の3点です。

  1. 氏名・連絡先
  2. 職務経歴 (会社名・所属部署・在籍期間・業務内容・実績や努力したこと)
  3. 活かせる能力や経験・スキルなど

また、できれば書いておいた方が良い内容は次の3点です。

  1. 活用できる資格や語学力、PCスキルや得意分野等
  2. 略歴
  3. 自己PR

この情報を簡潔に分かりやすく、そして伝わりやすく記載することが求められます。「伝わりやすく」ここがポイントです!
丁寧にそして端的に説明できるように心掛けましょう。なお、同じ業界でも会社によって微妙なニュアンスの違いがある場合もあるので、専門用語には特に注意しましょう。
私は書類作成のサポートをする時に、「あなたの職場に中学生が職場見学にきました。その子に、自分の仕事を説明する文章を考えてみてください」といつも説明しています。それくらい噛み砕いて書く必要があります。まずは、今までの仕事内容を丁寧に振り返ってみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。

職務経歴書の記載方法

次に、どのような順番で、どれくらいのボリュームで記載していけばいいのか? をご説明します。
振り返り作業を始めると書きたいことが色々と出てくると思いますが、その内容をモレなくダブりなく、かつ簡潔に記載する方法を選びます。記入方法は、大きく分けて3種類あります。

  1. 編年体式
    職歴を古いものから順番に並べる、もっとも一般的な書き方です。
  2. 逆編年体式
    職歴を新しいものから並べる方法。直近の仕事に関連した職種に転職する場合に適しています。
  3. キャリア式
    職務内容のカテゴリーごとに分類して並べる方法。転職の多い方や派遣の長い方にお勧めです。

それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、貴女の強みを最大限に伝えられる方法を選択してください。

編年体式

履歴書の記載通りの順序で職務内容を並べていくので、職歴や経験の全体的な流れが一番伝わりやすい書き方です。同じ職種で転職をしていたり、転職回数の少ない方に向いています。
逆に、年齢が高い、転職回数が多い、様々な職種を経験している場合はネガティブな要素が目立ってしまいます。

逆編年体式

一番新しい職歴から並べていくので、年齢の高い方に向いています。また、企業が即戦力を求めている場合、この書き方が有効です。
しかし、直近の業務が応募職種とかけ離れている場合はデメリットになってしまいます。

キャリア式

職歴を内容ごとに分類して記載します。派遣社員等で複数の会社で同じ仕事をされてきた方に向いています。また、数年前に応募職種と同様の仕事経験がある場合、その経験をアピールすることができます。
ただ、全体的な流れが分かりにくくなってしまうので、職歴を時系列で説明した「略歴」を最初に記載しておくことをお勧めします。

その他にも、フリースタイルと言って自由なレイアウトでアピールすることもできます。WEBデザイナーなどクリエイター職の方は、デザインスキルを活かした職務経歴書を作成することもあります。

そして、どの方法にも共通するポイントは「すべての職歴を同じボリュームで書かないこと」です。
例えば、逆編年体式で直近の仕事を活かして即戦力として応募する場合は、職務経歴書の7~8割が、現職(前職)の経験で埋められていても問題ありません。

必要項目やアピールしたい部分に多くを割り当ててください。均等に書いてしまうとインパクトに欠けますし、せっかくの貴女の強みが弱まってしまいます。

職務経歴書の適量は?

職務経歴書は情報量が多くなりますが、どのくらいの分量にまとめればいいのでしょうか?
ベストな枚数は、「A4用紙に2枚」です。2枚目は3分の2程度が埋まっていれば大丈夫です。A4用紙3枚以上は、全てを見てもらうことができません。その上、要約力やプレゼンテーション力に対する評価が下がってしまいます。

A4用紙2枚に、見やすく伝わりやすいレイアウトで、貴女の職務経歴を記していきます。ここで、気にかけて欲しいのが「相手目線」です。
人事担当者は、どのようなことに注目しながら職務経歴書に目を通すのでしょうか? どのような表現をすると心に響くのでしょうか? このように相手の立場になって作成することが大切です。

興味のある名称や言葉・文字などは特に意識をしていなくても目に入ってきますよね? これは「カラーバス効果」と言って、人間の自然な反応です。
このことは人事担当者にも当てはまります。つまり、求めている人材のスキルや経験などが職務経歴書の中に記載されていると、自然に目に留まるようになっているのです。
応募先企業がどのような人材を必要としているのか、想像力を働かせて考えてください。そして、求められている要件に近い、貴女の経験や能力をアピールできるように是非なってください。

就職・転職活動には想像力やイメージ力も必要ですが、相手目線やお客様目線を持っていると仕事をしていく上でも「必要とされる人」になっていきます。この機会に、この能力も磨いてみましょう。



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