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シングルマザーの就職・転職活動 ~ 本当に仕事はないの? ~

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

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本当に仕事はないの?

シングルマザーの就職・転職のご相談の時によく耳にする言葉が「仕事がない」です。現在の求人市場は活況で、少し前のように「仕事がない」状態ではないのに、です。

では、なぜ仕事がないと感じるのでしょうか? 自分の希望や都合に合う仕事が見つからないだけかもしれません。もしくは、求人情報だけではシングルマザーや子育てに理解があるかどうか分からず不安で選択できないだけかもしれません。正確に言うと「自分にとって良い仕事がない」ということになると思います。

「良い仕事」と聞くと、皆さんはどのような仕事をイメージしますか? 人それぞれ違うので定義するのは難しいですが、自分の明確な希望や優先順位が決まっていないことが多いのも事実です。

貴女は何を最優先に仕事を選んでいますか? その最優先事項が満たされていれば、他の部分は目をつぶったり譲歩したりできますか? もし譲歩できないのであれば、それは最優先ではないということです。希望が多すぎて全てを満たそうとして見つからない、というケースもよくあります。

求人情報を選ぶ際のポイント

まず、優先順位、こだわりポイントを明確にしてみましょう。

求人情報を選ぶ際のポイント10項目

  1. 仕事の内容
    職種:この仕事じゃなきゃ、絶対にイヤ!というこだわり
  2. 通勤時間
    自宅からの距離:家から会社まで○分以内じゃないと困る!というこだわり
  3. 勤務場所
    地域:この場所以外では働かない!というこだわり
  4. 休日
    曜日:休日が○曜日じゃないとダメ!というこだわり
  5. 勤務時間
    始業・終業:○時~○時じゃないと絶対イヤ!というこだわり
  6. 勤務日数
    勤務の上限:週○日以下・月○日以下など、これ以上は働けない!というこだわり
  7. 雇用形態
    雇用:正社員・派遣社員・パートなど雇用形態のこだわり
  8. 給与
    時給月額:毎月の収入の最低ラインはこの金額というこだわり
  9. 残業の有無
    時間:残業の有無や残業時間などに対するこだわり
  10. その他
    その他、絶対に外せないこだわり条件

この10項目について、詳しく希望を書き出してみましょう。「この項目の最高の状態はコレ! でも、このくらいまでなら妥協できるよ」というように、最高と最低のラインがわかると理想的です。
次に、10項目の中から「3つ」絶対に優先したい項目を選んでください。そして、その3項目を死守したい順番に並べ替えましょう。

出来上がりましたか? それが、貴女の仕事選びの優先項目と優先順位です。
求人情報を探す際に、きちんとこの部分を確認すること。分からなければ、面接でしっかり質問すること。優先項目や優先順位が折り合わない会社は、無理せず諦めてもいいと思います。

慎重になりすぎず条件優先でチャレンジを

自分の優先したい条件と一致するなら、未経験の職種に応募することも選択肢の一つです。新しい世界を開くきっかけになるかもしれません。
仕事内容を見て、「できるか、できないか」は応募の時点では深く考えなくていいのかもしれません。難しく考えすぎて、チャンスを逃しているママがとても多いように感じます。慎重になりすぎずトライ&エラーで、様々な職種にチャレンジしてみましょう。

これまでの転職活動で希望から外していた職種はありますか?
介護職、営業職、運転の必要な仕事など色々あるかと思いますが、どうして避けてきたのか考え直してみると、意外とマッチする仕事もあるかもしれません。偏見を持たず情報だけでもしっかりと収集してみてくださいね。

全ての項目で100点になる求人は、残念ながら少ないと思います。特に求人情報という紙面や字面だけでの情報の場合、見えないものや分からない部分も多くあります。
面接に行って、「条件では100点だったけど、考えてしまった」「好条件ではなかったけど、とても良い職場だった」などイメージが大きく変わることも少なくないのです。
しっかりと最優先事項を決めて、その他の条件は脇に置いて取り敢えず応募してみる、というのもひとつの方法です。1件でも多くの企業や担当者とコンタクトを取りましょう。

そんな時に頼りになるのが、転職エージェントのキャリアコンサルタントやハローワークの担当者です。求人募集の条件などについても、自分の希望を伝えてみてください。場合にもよりますが、企業側と交渉してくれたり、条件に合った求人を見つけてくれることもありますよ。オフレコの情報を持っている時もあります。気になることがあったら遠慮なく聞いてみましょう。最終的には貴女が決めるのですが、背中を押してもらってください。一歩踏み出す勇気がもらえるかもしれませんよ。