シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

19~22歳の扶養控除が縮小?シングルマザー(母子家庭)への影響は?

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

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所得税の「特定扶養控除」縮小検討

特定扶養控除の縮小検討、というニュースをご存知でしょうか?

「特定扶養控除」は、教育費など支出がかさむ世代の税負担を軽くするために1989年に創設された制度で、現在の対象年齢は19~22歳です。

「控除廃止、縮小」と聞くと不安になると思います。シンママ家庭にも影響があるのでしょうか?

扶養控除とは?

国税庁のWEBサイトでは、「対象扶養親族となる人がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。これを扶養控除といいます」と解説しています。

簡単に言うと、「あなたが世帯主で対象扶養親族がいると、税金が減額される」というシステムになっています。

国税庁 扶養控除
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1180.htm

対象扶養親族とは?

2016年現在の税法では、対象扶養親族は下記の1~4の該当者です。
「扶養家族」とは異なるで注意しましょう!

  1. 一般の控除対象扶養親族
    2016年12月31日現在で16才以上19才未満の同居親族で年間所得が38万円以下
  2. 特定扶養親族
    2016年12月31日現在で19才以上23才未満の同居、同居等の親族で年間所得が38万円以下
  3. 老年扶養親族で同居親等
    2016年12月31日現在で70才以上。同居または同居等の直系の父母、祖父母等で年間所得が38万円以下
  4. 老年扶養親族で同居親等以外の者
    2016年12月31日現在で70才以上で「3」以外の親族で年間所得が38万円以下

※実子が(学生などで)一人暮らしをしているが生活費は親が面倒をみている、という場合は「2」に当たります
※生計は一緒だが長期入院中等で一時的に同居してない場合などが「同居等」になります

対象扶養親族の控除額

  1. 一般の控除対象扶養親族の控除額:38万円
  2. 特定扶養親族の控除額:63万円
  3. 老年扶養親族で同居親等:53万円
  4. 老年扶養親族で同居親等以外の者:48万円

「対象扶養親族」に当てはまる人がいた場合、申請をすると上記の金額分控除(税金が減額)されます。

変更内容は?

上記の控除額の中で、「2.特定扶養親族の控除額:63万円」の減額が検討されています。63万円の控除は大きいので、お子さんが大学生になる方には特に気になると思います。

「廃止」になる予定はないようですが、気がかりな内容ですよね。お子さんが19歳になった時に、特定扶養控除がいくら受けられるのかを確認することも忘れないようにしましょう。

給付型奨学金の財源に

特定扶養控除の縮小で増えた税収は給付型奨学金に充てられる予定です。
給付型奨学金は、2018年度の入学生から利用できるように支給要件や給付額を検討している段階ですが、「対象は生活保護・住民税非課税世帯の大学生など、給付額は月3万以上」になる可能性が高いようです。

この通り決定されると、
生活保護・住民税非課税世帯には月3万円以上の返す必要のない奨学金が給付されるので「控除は減るけれども、貰えるお金が増えるかも」ということになり
生活保護・住民税非課税以外の世帯では「扶養控除の減額で税金が増えることになるけど、給付型奨学金は貰えない……」という状況になります。

非課税世帯の所得は?

シンママは「寡婦」の分類になるので、給与所得金額125万円以下(給与収入金額204万4,000円未満)が非課税世帯の所得目安になります。

まとめ

今後も「特別扶養控除の減額」「給付型奨学金」の動向をチェックしたいと思います。

「月3万円、年間36万円の奨学金を貰えた方がいいのか」「特別扶養控除が減額になった場合に備えて収入アップを考えるべきなのか」悩むことになると思います。

筆者の子はまだ小学生なので10年ほど先の話になりますが……、支援手当の受給資格のボーダーライン上にいるシンママはライフプランの見直しが必要になるかもしれません。