シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの気になる子どもの教育費3 中学生から利用できる支援制度と家計見直しにも注目!

ライター 加藤葉子

女性とシングルマザーのお金の専門家として、全国の女性よりお金の相談を受けているファイナンシャルプランナー。行政主催のマネー講座や女性ファイナンシャルプランナーの養成などでも活動中。シングルマザーで一児の母。

Photo yoko kato

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子どもが中学生にもなると、いよいよ教育費がリアルに気になるところです。高校進学率は約98%(通信制含む)となっており、ほとんどの中学生が、中学入学から3年後には高校進学に直面します。

Q:中学生の教育費っていくらかかるの?
A:公立か私立かで大きく異なります。公立は3年間の合計で約144万円、私立ならば約402万円が平均です。

高校受験に備えて、毎日塾に通わせるご家庭があれば、まったく塾を利用しないご家庭もあります。最近は、通学の塾だけでなく、WEBサイトで学ぶオンライン塾を活用しているシングルマザーも多いですよ。

中学生ママが知っておきたい教育費のポイント、支援制度、リアルなママの声をお届けします。

1.中学生の教育費、いくらかかる?

具体的に文部科学省の調査結果より中学生の教育費を見ていきましょう。

教育費総額での比較


出典:文部科学省 平成26年度「子供の学習費調査」の結果についてより筆者が概算を作成

中学生も、上のグラフからわかるように私立に行くか、国公立に行くかで教育費が大きく変わります。公立なら3年間合計で約144万円、私立ならば約402万円。私立に通う生徒の教育費は公立に通う生徒の約2.8倍となり、違いは大きいですね。

2. 公立中学校の教育費

公立中学校に通う場合について、学年別に平均を見てみましょう。

学年別教育費と内訳(公立中学校)


出典:文部科学省 平成26年度「子供の学習費調査」の結果についてより筆者が概算を作成

公立中学校に通う場合、年間平均約48万円、月平均は約4万円となります。学年別にみると、高校受験を控えている中学3年生が3年間で最も教育費がかかります。中学2年生までが教育費がまだかからない貯め時と心しておきましょう!

3. 教育費以外の出費も!

中学生になると、体格が大きくなるとともに交際の幅も広がるので、教育費以外にも生活コストが大人なみにかかってきます。
食べ盛りの男の子がいる場合は、食費がぐぐっと増えることも。身だしなみに気を遣うようになる年頃ですから「朝晩シャワーを浴びるようになって光熱費が上がった」という話もよく聞きます。

では、教育費以外の生活費をどうしていったらいいでしょう。

教育費以外の子どものお金

  • 食費、お弁当、塾弁など
  • 電気、水道、ガスなどの光熱費
  • お小遣い
  • スマートフォン代
  • 衣類
  • 散髪、美容院

などがあげられます。これから教育費も増えていく時期になるので、家計管理もシビアに見ていきたいですね。
ここで、かんたん家計管理のポイントをご紹介します。家計簿がなくても時間がなくてもOK!です。

4. 忙しいママ必見!かんたん家計管理

家計をシビアに見ようと思うと、思いつくのが「家計簿」ですね。もちろん家計簿をつけることで家計を見直すこともできるのですが、手間がかかって「続かない」というママも多いはず。

家計簿をつける労力より、ぐっと少なくて済む方法をご紹介します。

支出を知る方法

「1年間の収入」-「1年間で増えた(減った)貯金額」=「1年間に使ったお金」

1年間の収入から1年間で増えた貯金額を引くと、1年間に使ったお金(支出)がわかります。
シンプルですが、とても正確です。正確な上に、支出だけでなく収入や貯金額も同時にわかるので、家計の全体像まで把握できます。
1年間の貯金額は、通帳を見ながら確認しましょう。1年間で把握するのも大きなポイントです。

もし、貯金を切り崩しているようでしたら要注意! これから先もっと教育費がかかってしまう可能性が大だからです。
収入を増やす・支出を減らすなど今すぐ取り組みましょう。そのためにもまずは、「1年間で増えた(減った)貯金額」から確認しましょう。

5. 知ってきたい制度

中学生でも活用できる奨学金や塾などの支援制度をご紹介します。

明光教育研究所奨学金

給付額:小中学生など最大30万円
使用目的:学校で必要になる費用、塾、予備校、家庭教師、通信教育の費用など

きずな基金

対象:大阪府内の中学生・高校生
給付額(年額):中学1~2年生/30万円、中学3年生/50万円

自治体の無料塾・学習会

無料の学習塾や学習支援を行う自治体が急速に増えていますが、家庭教師も派遣してくれる自治体も出てきています。お住いの地域の情報を見逃さないようにしましょうね。

自治体の貸付制度

各自治体で「母子及び父子福祉資金」など中学生より申込み可能な貸付制度がありますが、窓口に行ってもすぐに貸付が実施されるわけではありません。貯金が底をついてしまう前に早めに問い合わせをするようにしましょう。

オンライン塾

WEBサイトを使ってのオンライン塾がたくさん出てきています。パソコンやスマートフォンで授業が受けられ、料金も通塾よりも圧倒的に家計にやさしいです。
小学校~中学生向けでは、月1,000円以下で複数教科を学べるオンライン塾も多くあります。

明光教育研究所奨学金
http://www.meiko-zaidan.jp/

きずな基金
http://kizuna-umegae.jp/

リアル中学生ママの声

子どものスマートフォンと格安SIM

スマートフォンを持つ中学生が増えていますね。付き合い方については、子どもと話し合ってルールを決めて徐々に学ばせていく他ありませんが、料金の問題について言えば、できることはありますよ。

例えば大手キャリアで契約すると、24ヶ月分割払いの場合、機種代金を合わせて月々7,000円以上かかります。ところが格安SIMを利用すると、通話つきSIMでも月々2,000円以内での利用が可能です。

子どもと2台で年間10万円以上の節約に成功したシングルマザーもたくさんいます。ただ、今の契約と使い勝手が変わることもあるので、仕事でスマートフォンを使うママはよく調べてから変更しましょうね。

シングルマザーの医療保険

「今まで加入していた保険の保険料が高くなる! どうしたらいいの?」と悩む方も多いようです。

この保険料が高くなる保険は「更新型」と言って、10年毎、15年毎に2倍・3倍と保険料が上がってしまうタイプです。
このような保険に加入している場合は「医療保険に何歳まで加入したいか」を考えましょう。

後1年だけの加入でOKであれば、問題はありませんが、女性の平均寿命は約87歳。老後も医療保険に加入したいのであれば、「終身タイプ」の医療保険に切り替えましょう。

年齢が上がると保険料もあがるので、切り替えるタイミングは早い方がいいです。また、切り替える前に病気が見つかると「安い保険」には加入できなくなりますので注意しましょうね。

まとめ

以上、中学生の教育費や生活費をご紹介させていただきました。

ポイントの1つめは、公立中学校の場合は3年生の高校受験に備えた塾代が必要になる! ということ。中学2年生までが「貯め時」と考えてしっかり用意しましょう。

2つめは、教育費以外の生活費もかかってくる時期になる、ということです。子どもが中学生のうちから家計が赤字になってしまうと、高校以降苦労してしまうかもしれません。この機会に「通信費」「保険」を見直しましょう。

次回は「シングルマザーの気になる子どもの教育費4 高校生は大学受験費用と奨学金に注意!」をご紹介します。


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― 気になる子どもの教育費 ―
1回目 保育園編: 保育園ママが知っておきたいリアルな話
2回目 小学生編: 小学生が教育費の貯め時!
3回目 中学生編: 中学生から利用できる支援制度と家計見直しにも注目!
4回目 高校生編: 高校生は大学受験費用と奨学金に注意!
5回目 大学生編: 大学費用は給付型奨学金も活用!