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シングルマザーの気になる子どもの教育費4 高校生は大学受験費用と奨学金に注意!

ライター 加藤葉子

女性とシングルマザーのお金の専門家として、全国の女性よりお金の相談を受けているファイナンシャルプランナー。行政主催のマネー講座や女性ファイナンシャルプランナーの養成などでも活動中。シングルマザーで一児の母。

Photo yoko kato

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教育費のピークになる高校生。2010年度より高校授業料無償化がスタートするなど、大学進学の受験方法はママたちが高校生だったころとは、だいぶ変わっているので注意! 奨学金情報も含めご紹介します。

Q:大学に進学するかもしれないです。奨学金の情報も知っておかないといけないと思いつつ、日々忙しすぎて...
A:進路はお子さんが決めるものですが、できれば希望する進路を叶えてあげたいですね。大学受験や奨学金は情報戦でもあります。忙しいからこそ、早めの行動が大切です。

何といっても高校生の教育費は、受験や進路が大きなポイントです。大学進学を希望するかどうかで教育費がかなり違ってきます。
大学受験をする場合は、高校3年生に大きなお金が必要! 理由は、大学の入学金・前期授業料などの納付金が、高校3年生で必要だからです。それでは、高等学校の教育費を見ていきましょう。

1.高校生の教育費、いくらかかる?

文部科学省の「子どもの学習費調査」によると、子どもの教育費は下図のようなイメージになります。

子どもの教育費の平均~高校は進路によって違う~
単位:万円


出典:文部科学省 平成26年度「子供の学習費調査」の結果について、平成26年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金。「国立大学などの授業料その他費用に関する省令」より筆者が概算を作成

学校教育費と塾代などを含めた教育費は、公立高校3年間の月平均が約3.4万円、私立高校が月平均約8.3万円です。

中学校より低い数字が不思議だと感じるママが多いのですが、これは、大学進学を希望しない学生も含まれている調査結果だからです。大学の進学を希望する場合は、平均より塾・習い事費用がかかることを心得ましょう。

ただ、中学生編でもご紹介しましたが、塾もオンライン塾が増えてきています。「高校3年生から始めて、理科の成績が上がった」というシングルマザーの声も聞きます。塾や勉強方法も賢く選んでくださいね。

また、高校無償化と言っても、無償の対象は授業料のみ! 授業料以外の制服や修学旅行の積立などはかかるので、「全くの無償」ではないのでここも注意しましょう。

2.高校3年生に必要なお金

大学進学を希望する場合、高校3年生には大きなお金がかかります。受験のための塾代以外に、受験費用・合格した大学への納付金・新生活準備金がかかるからです。これらの費用は、上記の文部科学省の教育費には含まれていないのでさらに具体的にご紹介しますね。

ここで、大学受験・進学費用にいくらかかるのかを見ていきましょう。

センター試験・国公立・私立大学の受験費用

センター試験・国公立・私立大学の受験費用をご紹介します。

平成28年度センター試験
3教科以上を受験する場合18,000円
2教科以下を受験する場合12,000円
※成績通知を希望する場合は手数料800円が追加

大学受験
国公立-1校当たり約17,000円
私立大-1校当たり約35,000円
(歯学系・医学系では約40,000円~60,000円かかる場合も)

複数回受験するご家庭も多いので、受験費用だけでも数万円から10万円以上かかります。さらには、遠方の大学を受験する場合は、交通費や宿泊準備も必要にもなるので、慌てないように現金を用意しておきましょう。

大学の学校納付金

学校納付金は国立か私立か、私立でも学部によって大きく変わってきます。

大学初年度の学費
単位:万円


出典:文部科学省「平成26年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金」「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」より筆者が概算を計算

国立大学であれば1年目に約82万円、私立文系で約115万円、私立理系は約150万円。授業料は入学前に全額必要ではないこともありますが、高校3年生のうちに入学金と授業料の一部が必要になる場合がほとんどです。
各大学によって納付金額と入金〆切日が違います。受験する大学に直接確認しましょう。

3.高校生ママが知っておきたい奨学金と支援制度

大学進学費用までは、家計からなかなか出せない。そんな時は奨学金情報を賢く仕入れましょう。まずは、高校3年生の大学受験スケジュールから確認しましょう。

高校3年生入試スケジュールイメージ

このスケジュールからもわかるように、約半数の学生が利用している「日本学生支援機構」の奨学金は、高校3年生の春から申し込めますが、実際入金されるのは大学入学後となります。高校3年生で現金を確保しておく必要があります。

高等学校等就学支援金

「高校無償化」と言われている政策の具体化されたものが、「高等学校等就学支援金」です。高校に通う子どもがいる世帯向けの、国の支援金です。
高校無償化となっていますが全て無料ではなく、「高校授業料の無償化」であることをまずおさえましょう。

公立・私立高校ともに、授業料の補助として一律年118,800円(月額9,900円)が支給されます(所得制限あり)。また、各自治体では、国の制度である高等学校等就学支援金に上乗せされて、授業料の補助があります。

返さなくてOK! 給付型奨学金

奨学金は「大学生」というイメージですが、高校生も申込み可能な給付型奨学金がありますのでご紹介させていただきますね。

高校生が活用できる主な給付型奨学金

  • 明光教育研究所
  • トビタテ! 留学JAPAN 日本代表プログラム
  • まごころ奨学金(平成29年より給付型奨学金が始まりました)

地域限定になりますが、自治体の制度として、東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」、大阪府の「きずな基金」、兵庫県の高校生対象の「公益信託山内健二記念奨学育英基金」などもあります。

奨学金に関しては「給付型奨学金に注目! もらえるお金を徹底解説|お金のプロが教える貯金・節約術5」でもご紹介しているので、ご覧ください。

4.リアル高校生ママの声

高校生ママのリアルな声をご紹介します。

家計が底をついた時の対応

高校生・大学生の子どもを持つご家庭はどこも家計は赤字になりがちです。だからこそ、冷静に「私はどうしたらいい?」と見極めないといけません。

貯蓄型の保険は満期まで解約はしない方がトク! です。しかし、貯金が底をついた時は、月々の保険料の支払いをストップする・契約者貸付制度を利用するのもひとつの手です。制度の利用の可否はご加入の保険会社に確認しましょう。

国公立大学と教育費

「できれば大学は国公立に」と願っているシングルマザーは多いと思います。もちろん大学の学費は国公立の方が良心的ですが、3月に合格するまでの費用、例えば「塾代」「滑り止めのキープ代」「受験費用」がかかるという声もよく聞きます。私立大学は独自の「給付型奨学金」を設けているので、直接電話などで受給条件など聞いてみましょう。

5.まとめ

高校生は、大学進学を希望する場合、3年生の受験費用・入学金(キープ代含む)・授業料などの納付金・大学生活の準備など一気に費用がかかります。現金預金や学資保険の満期が間に合わない時は、保険の「契約者貸付」や「教育ローン」「母子の貸付制度」などを活用して、早めに資金対策をしましょう。

高校受験であれ、大学受験であれ、計画外のことが起きても対応できるよう備えておくことができるのが理想ですが、ある程度のところで線引きをしなければなりません。どこまで親が支えてやれるのか、しっかり考え、早めに子どもに伝えておくのが理想ですね。

また、奨学金の話をきっかけに親子で進路についてじっくり話し合うことができたというシングルマザーもいます。教育費のピーク、本来ならば国がもっと支援をするべきだと思いますが、子どもの成長は待ったなしです。できるところから取り組みましょう。

次回は「シングルマザーの気になる子どもの教育費5 大学費用は給付型奨学金も活用!」をご紹介します。



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― 気になる子どもの教育費 ―
1回目 保育園編: 保育園ママが知っておきたいリアルな話
2回目 小学生編: 小学生が教育費の貯め時!
3回目 中学生編: 中学生から利用できる支援制度と家計見直しにも注目!
4回目 高校生編: 高校生は大学受験費用と奨学金に注意!
5回目 大学生編: 大学費用は給付型奨学金も活用!