シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

子どものためにも知っておきたい!母子家庭が利用できる奨学金

ライター 加藤良子

小学生の一人娘と完全に自分のことを人間だと思っているワンコと気ままな二人+一匹暮らしを楽しんでいるシングルマザーです。将来は日本を飛び出して二人で暖かい所に住むのが夢!シングルマザーならではの喜びや悩みを皆様と共有していきたいと思います

Photo ryoko kato

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もし、シングルマザー(母子家庭)であることが原因で我が子に最良の教育を受けさせてあげることができないとしたら……、とても悔しいですよね? そんな思いをしないために、奨学金についても確認しておきましょう!

そもそも奨学金とは?

「奨学金」という漢字を見てみると、「学びを奨めるためのお金」という意味であることがわかりますが、奨学金の多くは貸与型(無利子/有利子)なので、返済が必要ですし、有利子タイプの場合は利息もかかります。わかりやすく言うと、「子どもの借金」になります。

高校や大学、専門学校に進学できる代わりに卒業後は毎月返済をしていくことになります。滞納すれば延滞金も発生しますし、ブラックリストに登録されてしまうこともあるので、計画的に利用することが重要になります。

なお、返済不要の給付型奨学金も増えてきています。最新の奨学金情報を確認し、賢く活用していきましょう。

教育ローンとの違いは?

奨学金と教育ローンには仕組みに違いがあります。

  • 借主(返済主)
    奨学金:子ども、教育ローン:保護者
  • 利息
    奨学金:在学中は発生しない、教育ローン:借りた翌日から発生
  • 返済
    奨学金:卒業後から、教育ローン:借りた翌月から

奨学金の支払いは進学後になるので、入学金や前期の学費などに充てたい場合は教育ローンの検討も必要になるでしょう。

また、「子どもに負担をかけたくない」という親心で教育ローンのみ利用する方もいますが、奨学金は在学中は利息が発生しません。利息もかなり低くなっているので、「奨学金を大きく、教育ローンを小さく」借りた方が、最終的には負担の軽減に繋がります。

利用者の最も多い日本学生機構の奨学金の利率は、その時々の市中金利をもとに決定されます。2015年2月を例にすると、利率固定方式(0.63%)、利率見直し方式(0.10%)です。上限3%と制限さていますが、実際はそれよりもかなり低くなっています。

なお、教育ローンも取扱い機関によって利率の差があります。民間ではキャンペーン期間を設けて条件を良くしている場合もあります。
最適な教育ローンを探し出すことは、進学費用節約のポイントにもなります。お子さんが進学を希望する場合は、早めに情報収集しましょう。

公共の奨学金

公共の奨学金は利用しやすいという利点があります。

母子寡婦福祉資金貸付金

独自の奨学金を実施している自治体もありますが、シングルマザーは母子寡婦福祉資金貸付金も利用できます。

母子寡婦福祉資金貸付金は、ひとり親家庭が申請できる公的支援です。進学の際には修学資金などが用意されており、無利子で借りることができます。

基本的に連帯保証人が必要になり、修学資金の場合は借主が母親、子どもを「連帯借受人」として申請すれば、連帯保証人なしでも受理されます。
逆に子どもを借主として申請する場合は、母親が連帯借受人となるか、自治体によっては特に連帯借受人がいなくても連帯保証人が不要になります。

内容や金額は自治体によって異なり、貸し付けを受ける際には事前相談が必要になります。利用する場合は、お住まいの自治体で早めに確認しましょう。

日本学生機構の奨学金

日本でもっとも多く利用されている奨学金です。
他の奨学金との併用に制限を設けていないので、申請を希望している他の奨学金が併用を認めていれば、両方の奨学金を利用することができます。

[日本学生機構]
日本学生機構は文部科学省管轄の独立行政法人で、国の奨学金事業や留学生支援などを行っています。

日本学生機構の奨学金には3種類あります

第一種奨学金(無利子)
進学先や自宅、自宅外かで奨学金の額は変わりますが、どの場合も無利子です。
まず申請できる成績の基準があり、さらに家の収入審査があります。
シングルマザーであれば利用できる確率が高いので、お子さんの成績が良く奨学金を希望している場合は、申請した方がよいでしょう。

第二奨学金(有利子)
進学先や通学環境に関係なく、月3、5、8、10、12万円から選択できる奨学金です。
成績の基準がないので収入の基準を上回っていなければ利用できますが、利息が発生します。
なお、「第一種奨学金」との併用も可能となっています。希望する場合は申込時に確認しましょう。

入学時特別増額貸与奨学金
入学初年度に一度だけ支給される奨学金です。
第一種奨学金または第二種奨学金を申し込んだ人が、10、20、30、40、50万円から選択し追加できますが、有利子です。
「入学時」となっていますが、第一種及び第一二種奨学金と同じように支払いは進学後になります。ただ、この奨学金の採用者は、全国の労働金庫と提携した「入学時必要資金融資」制度を利用できるので、入学金や進学先への納付が可能になります。融資制度には制限や条件もあるので、詳細は申込時に確認してください。

【補足】
平成29年度(給付は平成30年度)から日本学生支援機構の給付型奨学金が開始されました。
日本学生支援機構の給付型奨学金がスタート!