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シングルマザーでも個人起業できる?その方法と心構え

ライター 辻寿子

フリーライター歴22年、シンママ歴6年。一卵性双生児の息子は、長男が脳性マヒで車椅子。日本化粧品検定1級、サプリメントアドバイザー取得。結婚歴3回、死別→離婚→離婚の経験あり。

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会社や上司、時間やルールに拘束されずに働ける個人事業は、シングルマザーにとって都合のよい働き方です。ただし、自由を手に入れるには、厳しいことも乗り越えなければなりません。個人起業の方法と、成功するためのアドバイスをご紹介します。

個人起業するメリットとデメリット

個人起業、つまり仕事において独立するということは、時間や仕事内容に自由があります。子どもを育てながら時間に拘束されるのはかなり厳しいですが、その点シングルマザーにとって大きなメリットです。上司や同僚もおらずストレスから解放され、仕事をした分見返りがあるという達成感もあるでしょう。
デメリットとしては、収入が安定しないということ。失敗も成功もすべて自分で引き受ける覚悟が必要です。好きなことだけでなく、営業や経理などすべての業務を自分で管理していかなければならないので、そのための勉強も必要になります。
メリットとデメリットを見て、自分に合うかどうかをよく判断してみましょう。

個人起業の方法

個人起業ってお金がかかりそう、手続きが複雑そうなど、どんなことをすれば起業できるのか案外知らないものです。ここでは、個人での起業の仕方をメインに説明していきます。

個人起業の仕方

会社を起こすのと違い、個人で起業するための手続きは意外に簡単です。税務署で「個人事業の開廃業等届出書」という簡単な届出をすればすぐに開業できてしまうのです。スタッフを雇用するかどうかでも提出する書類は変わってきますが、会社設立に比べると非常に楽で、心配をすることはありません。基本的には開業から1ヶ月以内に提出しましょう。逆に廃業するのも簡単です。ただし、手続きが簡単だからといって、継続したり成功したりすることは簡単でないことを忘れないでください。

確定申告

開業して個人事業主になれば、税金を納めなければなりません。「個人事業の開廃業等届出書」が受理されていれば、12月頃に税務署から確定申告の案内が来ます。1月から12月までの事業所得をまとめて税務署に報告し、所得税を納めます。
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類がありますが、完全に個人(1人で仕事をしている)の場合は「白色」の申告がほとんどです。なぜなら、白色申告の方が帳簿づけが簡単だからです。
青色申告の方は、事前に「所得税の青色申告承認申請書」を開業日から2ヶ月以内に税務署に出す必要があります。メリットは「65万円の控除」があり、所得から引いて計算することができます。ただし、法律で定められた記帳をせねばならず、少々煩雑です

個人起業の準備

個人事業主になる方法はわかりましたが、実際にどんな準備が必要で、どのくらいの期間かかるのでしょうか?

開業までの準備期間は?

事業内容にもよりますが、一般的に開業までの準備期間は1年と言われています。

  • 資格が必要なら、取得するまでの期間
  • 開業資金を集めるための期間
  • 店舗や事務所などにかかる不動産契約、工事などにかかる時間

といったことが考えられます。
結婚前や独身時代にとっていた資格やスキルがあれば有利です。まずは、自分がどんなことで事業を展開し、どんな風に営業していくのか計画をしっかり立てましょう。

資金の調達

例えば店舗を構えなければならない事業だと、貯金だけでは足りません。また、開業資金と運転資金は違うことも覚えておきましょう。つまり、開業後にも家賃や人件費、宣伝などの経費がかかるということです。自分の資金力をチェックして、開業・運転資金としていくら必要なのか割り出します。そして、足りない分を借入しましょう。カードローンよりも銀行や信用金庫をおすすめします。
個人事業主は公的な機関からの融資を受けるのが大変難しいです。しかし、絶対に無理という訳ではないので、挑戦してみるのもいいでしょう。

宣伝・広告

現代の個人事業では、インターネットなしには宣伝や広告がままならないでしょう。自身でWEBサイトを立ち上げたり、SNSを最大限に利用したりするのが一番お金のかからない方法です。口コミで評判が拡がっていけば、仕事の量ややりがいも増え、最終的には収入にも繋がります。

個人事業主としてのアドバイス

筆者はフリーのライターとして22年個人事業主をしています。時間が自由になると思われがちですが、相手先のあることであり、時間はクライアントに合わせることになります。ただし、断ることも自由なので子どもの行事などを空けておくなどのコントロールは可能です。
また、取材や打合せなど、約束が入っている場合には必ず行かねばならず、代わりがいないために子どもが病気になった時など、緊急に備えた預け先を確保しておくことは必須です。
〆切に遅れる、約束事を守らない、支払いが遅れるなど、信用を落とすようなことがあれば、次から仕事はこないものというくらいの覚悟が必要です。他力本願や安定は叶わないものとして、信念を持って仕事に向かえれば、生活の充実度は上がることでしょう。

まとめ

好きなことで仕事ができる分、厳しい面もありますが、子どもを育てながらの仕事のやりやすさは会社員の比ではありません。向いている! と思ったらしっかり計画を立ててみましょう。

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