シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

ひとり親家庭支援センターとは?どのような支援を受けられるの?

ライター 辻寿子

フリーライター歴22年、シンママ歴6年。一卵性双生児の息子は、長男が脳性マヒで車椅子。日本化粧品検定1級、サプリメントアドバイザー取得。結婚歴3回、死別→離婚→離婚の経験あり。

Photo hisako tuji

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自治体や支援団体が運営する「ひとり親家庭支援センター」を知っていますか? あまり知られていないこの施設、実際の利用率は、アンケートによると全体の10%に満たないそうです。実はシングルマザーにとってとても頼りになるこのセンター、困った時は、一人で悩まず相談してみましょう。

ひとり親家庭支援センターとは

ひとり親家庭を対象に、各種の相談に応ずるとともに就業支援や法律相談などを行い、ひとり親家庭などの自立を支援する施設です。各種のイベント、交流会も開催しています。

生活相談

離婚がなかなか成立しない、離婚したいが不安、子育てに困難を感じている、その他健康や経済的なことなど、生活する上で問題を抱えている方に、生活相談員が必要な情報を提供するとともに、相談にも応じています。

生活相談員とは、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」といった資格を持った人か、自治体によっては一定の経歴を持つ人です。生活相談員は、主に高齢者向けの生活自立支援を行っていますが、社会福祉事業を行っているさまざまな施設に配置されています。

就業相談

子育てや病気、介護などの事情もふまえた上で、今持っているスキルと就業経験に応じた職業の情報を提供し、適性や家庭の状況からのアドバイス、就業への意欲を持たせるなどの支援を行います。ハローワークやマザーズハローワークなどの情報もあるので、何カ所も相談に行かずにすみます。

また、就業支援講習会や履歴書・職務経歴書の書き方、面接での受け答えの仕方、模擬面接などのより具体的なアドバイスもしてくれます。

東京都では、パソコン講習会もあり、主にワードとエクセルの基本操作を学ぶことができます。受講料無料なので、就業のために少しでもスキルアップしたい方にはおすすめです。

法律相談

離婚の際は、子どもの親権、慰謝料や養育費の取り決め、財産分与、婚姻費用、面会交流など、法的に効力のある契約をしっかり交わしておくことが大切になります。
口約束や自分で作成した離婚協議書では法的効力を持たないため、養育費が不払いになっても強制執行を行うことはできません。
泣き寝入りするような事態を避けるためにも法律相談は重要です。わからないことは積極的に相談しましょう。

ひとり親家庭支援センターでの相談には、ほとんどの場合予約が必要です。また、地域によって相談日や時間が異なるので、お住まいの自治体の支援センターに問い合わせましょう。

イベント&セミナー

各センターによって内容は異なりますが、さまざまなイベントを開催して、シングルマザー同士の交流の場を提供しています。
ひとり親家庭の大変さを話し合ったり、シンママ同士での情報交換を通して悩みを分かち合うことができます。

親子で参加するワークショップなども定期的に行われ、死別によるひとり親同士の交流会もあります。

また、託児付きのセミナーもあるので、一人で悩みがちなシンママにとって、役立つ話が聞けるだけでなく、息抜きと交流の場になっています。

ひとり親家庭支援センターの有効利用を!

専門家による相談がほぼ無料で受けられ多様の支援も受けられるのに、ひとり親家庭支援センターの利用率が10%に満たないのは何故でしょうか?

認知度が圧倒的に低いこととはもちろんですが、利用したくても尻込みしてしまう人が多いからではないでしょうか?
お金や就職に困っていることは友人には相談しにくいものです。シンママは一人で悩んでしまいがちのため、深みから抜け出せなくなってしまうのです。

支援センターでは、資格を持っているかそれに準じる生活相談員に相談することができます。経験豊富で、多くの母子家庭を見てきた相談員だからこそできるアドバイスもあります。
相談員と話すことで、自分ひとりでは見いだせなかった解決策を提案してもらえるかもしれません。一人で問題を抱え込まず、積極的に利用しましょう。

また、法律問題についても、ほとんどの場合無料で弁護士に相談することができます。託児サービスもあるので、小さい子どもがいるシンママでも利用しやすくなっています。

まとめ

育児・仕事・家事と一人ですべてを背負っているシングルマザー。悩みも一人で抱え込みがちですが、ひとり親家庭支援センターは、そんなシンママをサポートするためにあります。困ったときは是非利用しましょう。