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シンママ家庭に立ちはだかる小1の壁、どう乗り越える?

ライター 辻寿子

フリーライター歴22年、シンママ歴6年。一卵性双生児の息子は、長男が脳性マヒで車椅子。日本化粧品検定1級、サプリメントアドバイザー取得。結婚歴3回、死別→離婚→離婚の経験あり。

Photo hisako tuji

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シンママに限らず、働くママと子どもたちに大きく立ちはだかる「小1の壁」。小学校に入学すると保育園のように長時間預かってもらえなくなるので、仕事を継続しづらくなってしまうのです。

仕事を辞めるわけにはいかないシンママは、どのように乗り越えればいいのでしょうか?

小1の壁:その1 学童保育の運営時間 

学童保育とは、日中親が家にいない小学生に対し、放課後に過ごす場所を提供する保育事業です。一般的には自治体が運営しています。

小学校内や児童館に併設されていることが多く、指導員が見守る中、宿題や自由遊びをして過ごします。

ただ、学童保育の通常の預かり時間は18時までというところが多いようです。自治体によっては延長で19時までという学童もありますが、その際はお迎えが必要になります。

急な残業の場合は、延長保育が利用できない時もあるでしょう。また、ママの帰宅時間が毎日19時を過ぎるという場合は、小1にしてお留守番をすることになります。

学童保育の利用料金は自治体によって異なるので説明会などで詳細を確認してください。

東京23区の場合は月額一人4,000〜7,000円(おやつ代込み)となっていますが、延長保育を利用すれば延長代金がかかるほか、おやつは家庭で別途準備しなければならない場合もあるようです。

自治体の学童保育で対応しきれない場合はどうしたらよいでしょうか。

対策1 民間の学童保育を使う

最近では、民間の学童保育も増えてきています。早朝や夜の延長保育はもちろん、夕食の提供、習い事や送迎も対応可能など、働くママに必要な幅広いサービスを行っています。

ただ、料金は入会金として3万円程度、週5日(一日4時間利用)で月額5〜6万円かかる場合が多いようです。

対策2 ファミリーサポートを利用

自治体にあらかじめ登録しておくと、地域で育児などの援助を請け負ってくれる会員を紹介してもらうことができます。

援助する会員は、基本的に自宅で子どもを預かり、要望があれば送迎や夕食の提供なども行ってくれます。

各自治体によって利用時間や料金は多少異なりますが、民間の学童保育やベビーシッターにお願いするよりはリーズナブルです。

東京新宿区の場合、利用時間は6時〜22時まで、利用料金は時間帯によって違い、800〜900円/1時間となっています。

子どもが病気の時や冠婚葬祭、休日の預け先としても利用できるのがポイントです。

小1の壁:その2 授業参観やPTAへの参加

公立小学校の場合、学校にもよりますが、年間5〜6回の授業参観があります。平日の午後に行われるケースが多いので、勤務時間と重なってしまいます。

また、個人面談や家庭訪問なども年に一度はあるので、学校へ行く機会が増えます。

PTAの係も「働いているから」という理由では回避できないので、6年間のうち何かしらの係を引き受けることになります。

役員になると月に1回程度の話し合いがあります。

PTAの会員になるかどうかは任意ですが、実際にはほとんどの親がPTAに加入するので、仕事とPTAとの板挟みになることもあります。

対策1 授業参観はできるだけ参加

小学生のうちは、授業参観もできるだけ参加してあげたいですよね。ただ、授業参観に行くためには、仕事を休んだり、早退したりしなければなりません。

早めに予定を伝えておけば参観日に合わせて休みを取りやすくなるかと思いますが、難しい場合は祖父母などに頼むという方法もあります。

どうしても出席できない場合は、行けない理由を事前に子どもにしっかり伝えてあげてください。

対策2 PTAへの参加は立候補

PTAの係決めは4月上旬に行われる場合が多いようですが、決め方ややらなければならない回数などは学校によって異なります。

黙って待っていると、最後まで話し合いがまとまらず時間の都合がつきにくい係が回ってくることも予想されます。

係の内容をよく見極めて、仕事時間に影響のない係に立候補してしまいましょう。

小1の壁:その3 宿題や提出物

小学生になると宿題が出るようになります。最近は、丸つけや音読に付き合うなど、親の協力が必要な宿題も増えているようです。

また、保育園のように毎日先生が連絡事項を連絡帳に書いて知らせてくれるわけではないので、子どもが持ち帰るお知らせ類は必ずチェックしておかなければなりません。

学校からのお知らせには、提出期限がある場合や重要事項が記載されていることもあります。必要があればランドセルの中をチェックしましょう。

授業に必要な学習道具などもプリントの内容を確認しながら、一緒に準備しましょう。特に新学期は提出物が多く、時間も手間もかかるので注意が必要です。

対策 一緒に勉強する習慣を作る

宿題のチェックや丸つけは、忙しくてもしっかり時間を取って見てあげてください。

子ども部屋でなく、リビングでテレビを消し、一緒に勉強する時間を取ってあげると、勉強する習慣も身につき、その場で丸つけもできるので一石二鳥です。

学童保育で宿題を済ませている場合でも、宿題チェックは毎日してあげてください。自ら宿題をする習慣や力が付いていき、のちのち楽になります。

小1の壁:その4 夏休みなどの長期休暇

保育園に通っていた子どもにとって、初めての長期休暇は楽しみの一つでしょう。

ただ、シンママにとっては心配なことばかりですよね。
夏休み中も学童保育で8~18時頃までは預かってもらえますが

  • 日曜日は休館の場合が多い
  • お弁当が基本的に必要になる
  • 学童保育に行かなくていい友だちを見て、「学童保育へ行きたくない」と言い出すこともある

という点は留意しておきましょう。

対策 節約と割り切り、サブの預け先を確保

お弁当は自分の分も一緒に作ると節約になります。長期休暇の間だけ! と割り切って、楽しくお弁当を作りましょう。

子どもが学童を嫌がった場合は、「どうして学童に行かなければならないのか」をしっかり親子で話し合ってください。

「大きくなって一人でお留守番ができるようになったら行かなくていい」など、子どもにとっての目標も示してあげてくださいね。

学童を嫌がり何をしても行ってくれない場合は、ファミリーサポートや実家を頼るなど、長時間預かってもらえる場所を確保しましょう。

まとめ

仕事を簡単に辞めるわけにはいかないシンママだからこそ、視野を広げて、小1の壁を乗り越えていきましょう!