シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザー(母子家庭)子どもの反抗期とどう向き合う?

ライター 加藤良子

小学生の一人娘と完全に自分のことを人間だと思っているワンコと気ままな二人+一匹暮らしを楽しんでいるシングルマザーです。将来は日本を飛び出して二人で暖かい所に住むのが夢!シングルマザーならではの喜びや悩みを皆様と共有していきたいと思います

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子どもが反抗期になったらどうしよう? と不安に感じているシングルマザーも多いのではないでしょうか?

「反抗期は必ず通る道!」「無い方が心配!」などと言われていますが……、自分の子どもが反抗期になった時にうろたえることなく対応できるように、反抗期について確認しておきましょう。

何故、反抗期になるの?

反抗期になると、親をはじめとした長い時間一緒に過ごしてきた甘えられる相手や、自分を守ってくれる存在である人に対して反発するようになります。

反抗期は簡単に言うと「自我の目覚め」であり、精神的な成長と共に「自立したい」という欲求が出てきて、他人から指示されるのがうっとうしくなるというメカニズムです。

ただ、精神的に大人になりきれていないので自分自身をコントロールすることができず、反抗的な態度を取ってしまうのでしょう。

反抗期の時期は?

第一反抗期

「イヤイヤ期」とも言われる2歳前後から4歳頃までの時期です。自我の芽生えと共に「こうしたい!」という感情が出てくるので、親の言うことに対して「イヤ!」と反抗するようになります。

「ご飯食べようか」「イヤ!」「じゃあ食べるのやめようか」「イヤ!」という具合に、何に対しても「イヤ」なのは、親の言いなりになるのがイヤになったからです。

「魔の二歳児」という言葉もあるように、第一反抗期が激しくて悩まされる親もいますが、成長の過程だと捉えて気長に付き合う必要があるでしょう。

中間反抗期

小学校低学年に見られる、第一反抗期と第二反抗期の中間に位置する時期です。とにかく何を言っても口答えをするようになり、親にしてみれば「憎たらしい」と思うこともあるでしょう。

ただ、口では反抗しながらもまだまだ可愛い所があり、随所で親に甘える行動も見られます。

直前まで反抗的なことを言っていたのに寝る時にはくっついてくるなど、言動と行動が一致しないという特徴があります。

第二反抗期

「思春期」と言われる小学校の高学年から中学生くらいの時期です。

身体的にも成長過程であり、親との間に価値観のズレが生じるので、自分の意見を否定されることに強い反抗心を覚えます。

急に反抗されるようになって「自分ではまだ何もできないくせに!」と思っても、「自立しようと一生懸命に頑張っている子どもの不器用な表現方法なのだ」と捉えてあげましょう。

なお、精神的に自立をしたいという思いから、飲酒や喫煙と言った不健康な反抗の仕方になる子どももいます。

反抗する理由は?

過干渉

思春期を迎えた子どもは少し距離を置きたくなります。そうした子どもの心の変化に気づかず、今までと同じような距離を保とうとすれば、親に対しての反抗心がさらに強くなってしまいます。

特にシングルマザーの場合は、子どもに依存しやすい傾向があるので要注意です。

可愛くて仕方がないのも、子どもに対し過保護になってしまうのもわかりますが、自分が思春期だったころを思い出してみてください。

親を避けていませんでしたか? 何を言われても「ウザい」と思っていませんでしたか?

「反抗期かな」と感じたら、ある程度の距離を保ちながら子どもに接するようにしましょう。
親としては少し寂しい気もしますが、子どもが成長した証だと思って温かく見守りたいですね。

劣等感

兄弟と比較されたり、親の期待が大き過ぎたりすると、自分自身に劣等感を持つようになります。その結果「どうせ私なんて……」とネガティブになり、全てにおいて無気力になってしまいます。

また、幼少期に感じる「寂しさ」が劣等感につながる場合もあるようです。
親からの愛情を感じられず激しい反抗期に発展してしまうケースも多く見受けられますが、それは、「自分の必要価値を見出せない」「誰かに認めてもらいたい」という気持ちの表れでもあります。

育児に家事に仕事にと忙しいシングルマザーですが、子どもに寂しい思いをさせないことを最優先に考えたいですね。

反抗期の子どもの胸のうち

第二反抗期を迎える思春期は子どもが大きく成長する時期であり、子どもなりに様々なことを考えて自分が納得できることしか信じないようになります。

親に対する思い

親に対して愛情がなくなるわけではもちろんありませんが、「親の言うことが全て正しい」ということに疑問を持つようになります。

小さい頃は自分一人ではどうしてよいかわからず親の言うことを素直に聞いていましたが、思春期に入ると自分で対処できることも増えて、「自分でやってみたい」という欲求も出てきます。

思春期の子どもは、今までのように親から何か言われると、何だか命令されているような気分になって面白くないのでしょう。

ひとり親家庭の場合は一般家庭とは少し違う感情が生まれる可能性もあります。それは、一人で育ててくれたことに対しての感謝の気持ちもあるでしょうし、父親がいなかった寂しさが怒りに変わる場合もあるでしょう。

子どもと大人の間にある葛藤

学校で色々なことを学ぶとともに社会のこともわかるようにるので、「自分も親から離れて自立しなければいけない」ということに気づき始めます。

しかし、心の中ではまだ親に依存しているので、大人にならなければいけないという気持ちと親に対する甘えとの葛藤が無意識のうちに芽生える時期でもあります。

身体の変化に気持ちが追い付かない

身体の成長と精神的成長は必ずしも比例しません。
精神的にはまだまだ幼いのに、胸が膨らんできたり体毛が生えてきたりと身体は変化し、「自分はどうなってしまうの?」と不安になります。

他人の目が気になる

精神的成長が進むにつれて、自分のことを客観的に見ることができるようになります。同時に他人からどう見られているかも気になり始め、「変な風に見られていたらどうしよう……」と不安を感じ始めます。

他人からの評価に敏感になることで、身なりに気を使うようになったり、他人の顔色を伺ったりするようになります。

反抗期がない子ども

「うちの子は反抗期がなかったのよね」と言う先輩ママの話を聞くと羨ましく思いますが、「その方がよい」とは一概には言えないようです。

反抗期がないのは、親の価値観と全くズレがない、もしくは自己主張することができない場合が考えられます。

前者の場合は、親に反抗する理由が見つからないので必然的に反抗期も訪れないようです。

後者の場合は少し異なり、本当は親の意見に反抗したいと思っているにもかかわらず自己主張の仕方がわからないから反抗できない、つまり自分の気持ちを抑えているのです。

親の言うことに疑問を持つことなく育つか、疑問を持っているけれど言えないまま育つのかでは大きな差があり、後者の場合はどこかのタイミングで感情が爆発するパターンも考えられます。

自己主張できない子どもへの接し方

まずは子どもの意見を聞くことを徹底するとよいでしょう。全てに関して親の方から「こうしたら?」と提案するのは止めて、まずは「どうしたい?」とたずねるようにします。

子どもは今までとは違った反応に戸惑うかもしれませんが、慣れてくると自分の意見が言えるようになるでしょう。

自己主張ができないまま成長すると、大人になってからも自分よりも立場が上の人の言いなりになってしまうかもしれません。反抗期のことはもちろんですが、将来のことも考えて子どもと接するようにしたいですね。

反抗期の子どもに言ってはいけないこと

反抗期には特に親の言葉に敏感になるので、言動に注意しましょう。

みっともないからやめなさい!

他にも「そんなことして誰かに見られたらどうするの?!」「恥ずかしいからやめなさい!」など、世間の目ばかり気にするような発言は控えましょう。

そのように叱られると、子どもは「自分よりも世間体が大事なんだ」と受け取ってしまいます。

そんな子と付き合うの止めなさい

何人かで一緒に悪いことをした場合、自分の子どものことを棚に上げて他の子どもやその親を非難するのはNGです。

仲のよい友達を否定されたらよい気はしませんし、自分だけ特別扱いされるのも気に入らないでしょう。

学校に知られたらどうするの!

中学生になり高校受験をする場合、親も学校での子どもの評価に敏感になります。

しかし「バレなければいい」という親の考え方は子どもにとって良い影響を与えるはずがありません。まずは、子ども自身のことを心配するべきです。

親として何ができる?

寛大な心で見守る

第一反抗期を迎えた子どもにみられる自我の芽生えは、非常に頼もしい成長です。

じれったい気持ちはわかりますが、干渉したくなる気持ちをグッとこらえて見守ってあげましょう。

きちんとできたときは思いきり褒めて、失敗してしまった場合は優しくアドバイスをして成功に導いてあげることが大切になります。

達成感を感じることができれば、それだけ自信につながるので、根気よく寄り添ってください。

中間反抗期、第二反抗期の場合も基本的には同じです。

犯罪にかかわるようなレベルの行動はもちろん別ですが、家にいてもムスッとしていたり、キツい口調で反抗してきたりする場合は、同じような態度で応戦するのではなく少し距離を置いて見守る努力をしたいですね。

子どもが話しやすい環境を作る

反抗期に限らず物心つく頃から常に意識して欲しい習慣です。子どもがせっかく自発的に何か言おうとしているのに、耳を貸さず親の意見を押し付けてしまっていませんか?

例えば学校であった嫌な出来事を話してくれた時に「そんなこと我慢しなさい」「あなたが悪いのだからしょうがない」で終わらせるのではなく、子どもが感じている不満や不安を一緒に解決してあげれば、子どもは安心して親に話すことができます。

他の人の力を借りる

反抗期には親に対してだけ素直になれない子どももいます。特にひとり親家庭の場合は、母親に対する不満があった時に父親を頼ることができない場合が多いので、一人で抱え込んでしまうかもしれません。

友達や祖父母、先生、友達の親などのいうことは素直に聞くようなら、自分の代わりに話し相手になってもらうのもオススメです。

叱るべき時は叱る

反抗期の子どもには腫れ物に触るような接し方をしている親もいますが、悪いことをした時は叱ることも大切です。

特に最近は、学校の先生や近所の人など親以外の大人に注意される機会が少ないので、親が善悪を教える必要があると感じています。

ただし、感情的な叱り方にならないよう気を付けてください。こちらが感情的になればなるほど、子どもも同じような態度になり、激しく反抗します。

子どもに反抗されるとシングルマザーは肉体的にも精神的にも疲れ果てて、子どもに無意識にイライラをぶつけてしまうこともありますが、冷静に対応するように心がけましょう。

まとめ

幼かった我が子が反抗期……。母親としては切なくなってしまいますよね。
ただ、反抗期は多くの子どもが通る道です。大人になるために必要な経験だと思うと、少しは気が楽になるのではないでしょうか?

シングルマザーは子どもの反抗期も一人で乗り越えなければいけません。「私の子どもだからきっと大丈夫!」という強い思いを持って、母の大きな愛で受け止めてあげましょう。