シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シンママになる決意2 離婚を決めてから準備したこと、勉強したこと

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

226228 main512

「離婚」という方向に意思が固まり、夫に期待することを諦めると気持ちは楽になりましたが……、すぐに離婚できるわけではありません。

離婚協議の合間にその後の生活の目途も立てなくてはならず、皆さんも苦労した時期だと思います。

離婚は精神的にも辛いですが事務的な手続きも数多くあります。
自分に知識がないと役所の窓口に何度も足を運ぶことになって、仕事や生活に支障をきたすことも考えられます。

事前にしっかり調べて、最低限の時間で済むようにしたいですね。
今回は、離婚を決めてから筆者が準備したこと、勉強したことを中心にご紹介したいと思います。

― 関連記事 ―
シンママになる決意1 離婚…?悩み初め
シンママになる決意3 最初の1年間は焦らないで!

事務作業に情は絡めない

離婚を検討されている方に確実に言えるのは

  1. 知識があればスムーズかつ有利な条件を結べる
  2. 離婚協議は感情的にならずに客観的、事務的に進めた方がよい

ということです。

シンママにとって離婚協議は、「倒産した取引先に友好的にどのくらい補償してもらえるか?」という交渉をするようなもの。こちらに有利な条件、かつ正当性のある提案をしなくてはなりません。

夫と話す前に私が勉強したこと

親権

離婚届に記入する必要があるので、早めにはっきりさせたいのが「親権」です。

「子どもとの関係が切れるのが嫌だから」というような曖昧な理由で親権を希望する男性も多いので、シンママが「親権とは何か?」「自分はどうしたいか?」ということを事前にしっかり認識しておくことをお薦めします。

筆者は夫に

  • 親権があってもなくても父親であることに変わりはない
  • 学校の入学関連、パスポート、子の渡航に関しての同意書など親権者の記入が必要な書類もあり、離れて暮らす方が親権を持っていると手続きが煩雑になってしまう

ということを伝えました。

夫には内緒にしていましたが……、

  • 再婚する場合、親権者の許可が得られないと再婚相手とシンママの子の養子縁組が難しくなる
  • 父が親権を持つことで相続、扶養の義務は強く主張することができるようになるが、父親の債務や介護義務も子どもにも関わってくる

ということも留意しておきましょう。

親権についての詳細は、「シングルマザーの再婚 子どもの養育費・相続・親権はどうなるの?」をご覧ください。

養育費

もう一つ明確化しておきたいのが養育費です。

夫の収入に対して妥当と言われている金額をWEBサイトでも確認できますが、「実際の生活を考えると低い」と感じると思います。その場合は家庭裁判ではなく、示談を目指す方がよいでしょう。

また、「母子世帯の2割しか養育を受け取っていない」というデータもあります。口約束だけではなく書類を作成しお互いにサインをして保管しておきましょう。

裁判所|養育費算定表
http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/santeihyo.pdf

面会

「元夫に子どもを会わせたくない」と思っている方もいるでしょう。しかし、筆者は「面会において最も優先されるべきは子どもの意思」だと考えます。

筆者は自分の都合しか考えない元夫と面会で一番揉めました。子どもを預かるママとして、子どもに最善の約束を取れるように頑張りましょう。

公的文書の作成

苦労して話し合っても記録や公的文書を残さないと「あんなに苦労して約束させたのに……」となるケースもあります。

離婚協議書や慰謝料、養育費などの取り決めなど、公的文書の見本はWEBサイトにも掲載されています。
ダウンロードして自分仕様に作り直して利用できるので、ひな形を作成しお互いに不満な部分は修正を加え完成させましょう。事務的な作業を通してお互い冷静に話し合いができるようになると思います。

公的文章の完成後、お互いの両親にも証人になってもらうとより確実になります。

弁護士無料相談

筆者は、自分の意見を一通りまとめた段階で自治体の弁護士無料相談を利用し、「私はこうしたいが、多分夫は反対する。どちらの主張が正当か?」と具体的に質問しました。
夫と話し合う前に自分の考えを整理することもでき、裁判と示談どちらが有利なのかなどを考える参考にもなりました。

ひとり親支援の注意事項

支援内容の確認

離婚協議と平行して、今後の生活についても計画しなくてはなりません。

引っ越しする場合「通勤が便利」というのも重要な要素ですが、ひとり親や子育て世代にはの支援内容は自治体によって異なります。

「家賃の安さだけで選んだけど、隣の自治体なら子どもの医療費の窓口負担が中学生まで無料だったし、低所得世帯は給食費も無料だった」と後悔することもあります。

支援内容は事前にきちんと調べておきましょう。筆者は離婚前に自治体の窓口に聞きに行き、支援内容や必要な手続きの一覧など色々と教えてもらいました。

【2017年版】6つのステップで母子家庭支援マスターになろう!
ひとり親家庭(母子家庭)住宅助成制度(住宅手当)をご存知ですか?

支援を受けられるのは数ヵ月後

離婚後は諸々の手続きに忙殺されるとともに慣れない暮らしで収入が安定するまでには1年程かかりました。

児童扶養手当を申請したとしても、支援金が実際に振り込まれるのは数ヵ月先となることもあります。
離婚直後の自分の収入がどう変動し、いつからいくら支援が貰えるのか? それまで生活費にあてられる貯金はいくらあるか? 正しい計算が必要になります。

戸籍の注意事項

筆者が最後までなかなか理解できなかったのが、「戸籍」です。

「離婚したら旧姓になり、自動的に親の戸籍に戻る」というのは子どもがいない場合です。

旧姓に戻す戻さないに関係なく、シンママが子どもを自分の戸籍に入れる場合は手続きが必要になります。

別の自治体に引っ越す場合、住民票が先か戸籍が先かでも悩むと思います。
女性の場合は離婚後の苗字の変更猶予が2カ月しかありませんし、子どもが元夫の戸籍に残ったままというケースもあります。

自治体の戸籍科でも教えてもらえるので、離婚前にしっかり理解しておきましょう。

面倒過ぎる「子どもの氏の変更」を簡単解説!

自治体の窓口に顔見知りを作ろう

役所の窓口にも、知識のある人ない人、新味になってくれる人、意地悪な人と色々います。
離婚から半年、1年は役所には通うことになるので、「親切な人だな」という担当者を見つけたら、窓口でその人を呼んでもらうようににしましょう。話も早く、有用な情報も教えてくれると思います。

まとめ

ここまで読んでうんざりしてしまいましたか?

でも……、離婚前からその後の生活を具体的にイメージできると、シングルでも子どもを育てていく自信が持てるようになると思います。