シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの悩みを解決!仕事と子育て両立のポイントは?

ライター 加藤良子

小学生の一人娘と完全に自分のことを人間だと思っているワンコと気ままな二人+一匹暮らしを楽しんでいるシングルマザーです。将来は日本を飛び出して二人で暖かい所に住むのが夢!シングルマザーならではの喜びや悩みを皆様と共有していきたいと思います

Photo ryoko kato

No59s

仕事をしなければ生活できない、でも子どもとの時間を削ってまで仕事を優先するのもどうなの?
仕事にやりがいを感じてステップアップしたいけど、子育てもおろそかにしたくない……。

仕事と子育ての両立の悩みを一人で抱え込んでいませんか?

シングルマザーが抱えている悩みは?

名古屋市のひとり親世帯等実態調査によると、

母子世帯になった当時、困っていたこと

  • 生活費のこと:79.6%
  • 仕事のこと:54.2%
  • お子さんの教育や、将来のこと:48.9%

現在、困っていること

  • 生活費のこと:63.1%
  • お子さんの教育や、将来のこと:60.6%
  • 仕事のこと:36.5%

となっており、シングルマザーの悩みは「お金」「子育て」「仕事」に集約されることがわかります。

平成25年度ひとり親世帯等実態調査
調査結果 母子世帯
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000058/58920/05boshisetai.pdf

お金の悩み

日々の生活費に関する悩みも多いですが、やはり気になるのは子どもの教育費です。

一人の子どもを大学まで進学させると、トータルで1,000万円以上必要とも言われています。公立私立や学校によっても変動しますが、最低でも約500万円はかかるでしょう。

「自分にそれほどのお金が準備できるのか?」と考えると不安になりますが、計画的に貯金をしておく必要があるということになると思います。

子育ての悩み

シングルマザーの心の中には「離婚したことで子どもに寂しい思いをさせているのではないか?」という気持ちが常にあるのではないでしょうか?

子ども自身が友達との違いを感じたり、「何故お父さんがいないの?」と友達から質問を受けたりすることもあるでしょう。

子どもの寂しさをケアするためにできるだけ多くの時間を一緒に過ごしてあげたいとは思っていても、仕事も家事もしなくてはいけません。

仕事に追われて子どもと過ごす時間が少なくなるという悩みはもちろん、急な残業や早出に対応できなかったり、子どもが病気になっても休みを取りづらかったり、留守番させておくことが心配だったりなど……。仕事と子育ての両立については悩みが尽きません。

仕事の悩み

今回は仕事悩みに焦点をあて、次項以降でじっくり考えていきましょう。

シングルマザーの仕事の悩み

慰謝料や養育費だけで生活していけるシングルマザーでない限り、仕事をしなければなりません。

仕事をすること自体が苦痛ということではなく、自分の思い通りにならないことの方が悩みとなっているのではないでしょうか?

自分の条件に合う仕事が見つからない!

小さい子どもを持つシングルマザーが仕事を選ぶ場合、時間的な条件が優先事項になると思います。

定時で退社できるか? 土日休みか? 急な欠勤に対応してくれるか? など、独身の頃とは明らかに違う条件がいくつも出てきます。

ただ、仕事が決まらないイライラを子どもにあてないよう注意しましょう。「子どもがいなかったらすぐ決まるのに……」なんて気持ちが芽生える前に、条件にこだわり過ぎていないか考えてみましょう。

もしかしたら、自分で「無理に決まってる!」と決めつけているだけかもしれません。気になる仕事があれば条件を完全に満たしていなくても、事情を話して交渉してみるという方法もあります。

仕事が見つからないことで落ち込んで、負のスパイラルに陥ると、仕事以外のことにも影響が出てしまいがちです。「いつかは決まる」というくらいの気持ちで仕事探しをした方がよいでしょう。

正社員として採用してくれるところがない!

働く時間が制限されてしまうことが多いシングルマザーは条件が不利になることは確かですが、パートや契約社員からステップアップしていく方法もあります。正社員登用制度を採用している会社も多数あります。

また、特定就職困難者雇用開発助成金やトライアル雇用という制度もあります。最寄りのハローワークでシングルマザーを優遇している会社があるか確認してみましょう。

子育てへの理解がほしい!

シングルマザーは、常に時間に追われています。

子どもが一人で留守番や家事などができるようになれば自由に使える時間は増えますが、子どもが小さい間は難しいですよね。

平日に学校が休みになったり午前中で終わったりする日は年間行事表で早くから確認できますが、病気になったり学級閉鎖になったりする日は予想しづらいため、急な欠勤や遅刻を余儀なくされます。

同じ職場に子育て中の主婦や子育てを終えた先輩ママがいる場合は、急な欠勤にも多少は共感をしてもらえるでしょう。

子どもとの時間をどう確保する?

仕事と子育ての両立において大きな悩みの一つとなるのが、子どもとの時間の確保です。

シングルマザーの場合は子育てを一人で行わなければならないので、子どもと接する時間がどうしても少なくなってしまうのではないでしょうか?

子どもに寂しい思いをさせたくないという一心で、できる限り子どもとの時間を確保しようと頑張り過ぎて、身体を壊してしまうシングルマザーもいるようです。

「子どもとの時間は多いけれど収入が少ない仕事」か「子どもとの時間は少ないけれど収入は多い仕事」、究極の選択を迫られる場合もあります。

子どもを預けるところがない!

実家に戻ったり実家の近くに住んでいる場合は仕事の帰りが少々遅くなっても安心ですが、頼れる人が近くにいないシングルマザーは、仕事を探す前に子どもを預ける施設探しに苦労するようです。

無事保育園に入園できたとしても、風邪をひいたり、保育園が感染症などで休園になった時など、いざという時に対応をしてもらえる預け先が必要となります。

気兼ねなく安心して頼める人が近くにおらず、「自分が仕事を休むしかない」というシングルマザーも多いのではないでしょうか?

都心には、「病児保育室」のように病気の子どもを預かってくれる施設も増えてきていますが、全国で手軽に利用できるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

資格を取得して手に職をつけたい!

長期的に続けられる仕事を希望し、資格を取得して安定した仕事に就きたいと考えているシングルマザーもいます。

できることなら将来性があり、求人も多く、収入面でも優遇され、時間の融通が利く仕事に就けるような資格を取りたい……。

シングルマザーが資格取得を希望する場合、厚生労働省からひとり親家庭の親が利用できる「自立支援教育訓練給付金」「高等職業訓練促進給付金」を受けることも可能です。

対象となる資格は決まっています。給付の割合も個人差があるので、利用する場合には事前に各自治体へ相談してみましょう。

厚生労働省 母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062986.html

仕事と子育てを両立させるポイントは?

一人で抱え込まない

同じような悩みを抱えているシングルマザーはきっといます。一人で悶々と悩むより、WEBサイトで自分と同じような悩みを持っている人がいないか探してみましょう。

「シングルマザー、悩み」と検索するだけでも色々な体験談がヒットします。シングルマザーのコミュニティーに参加してチャットで悩みを共有してお互いにストレスを解消している人もたくさんいます。

他人に話すのは抵抗があるということであれば、親兄弟に相談するのがよいでしょう。

家族と疎遠になっているという方は、行政に頼りましょう。各自治体には、ひとり親家庭が相談できる窓口が設けられている場合があります。

民間でも、全母子協や日本シングルマザー支援協会など、ひとり親の支援を行っている団体があります。

仕事面だけでなく支援についても詳しく教えてくれますし、話を聞いてもらうだけでも随分精神的に楽になるはずです。

辛い時には誰かに頼る勇気を持つことが、自分にとっても子どもにとってもよい方に向かう第一歩になるでしょう。

全母子協
http://zenbo.org/

日本シングルマザー支援協会
http://xn--qckmb1noc2bzdv147ah7h.com/

希望職種の再確認

収入、就業時間、休日、人間関係、社会保障など、自分の優先度が高いポイントを再確認しましょう。

子どもが小さく時間の融通が利かない間は支援制度を上手に活用しながらパートで働く、という選択肢もあります。長期的視点も持ちましょう。

また、営業職など「絶対に私には無理」と先入観で判断したりしていませんか? 偏見を持たずに色々な職種の求人情報もチェックし、条件面があるようならトライしていくようにすると仕事の選択肢が広がります。

将来性のある業種・職種を選ぶ

シングルマザーである以上働き続けなければなりません。子どもが成長するにつれて出費も増え、将来のための貯蓄も必要ですよね。

「今のままでよいのか? 将来性のある仕事を選んで今のうちから備えておくべきか?」と考えた時、どちらを選択すべきかは明らかでしょう。

将来性のある仕事として注目したいのが介護職です。日本で「高齢化」が進んでいることは明確な事実であり、厚生労働省による「2025年に向けた介護人材にかかる需要推計(確定値)」において、2025年の需要ギャップが37.7万人という数字になっています。

介護業界では日本全国で37.7万人も人材が不足すると予測されているのです。つまり、介護に携わる仕事に関しては需要が見込まれている、ということになります。

なお、介護職は子育ての経験を活かせる職種であり、子どもの成長に照らし合わせて勤務形態を選ぶことも可能です。未経験でも採用されやすく、仕事をしながら資格を取得しキャリアアップしていくこともできます。

2025年に向けた介護人材にかかる需要推計(確定値)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000088998.html

最後に

シングルマザーが抱える悩みの大半は仕事と子育てに関することではないでしょうか? 両立するのは簡単なことではありませんが、決して不可能なことでもありません。

現在自分が抱えている悩みを全て書き出して、一つずつ丁寧に解決していけば方向性が定まります。

そして、一人で抱え込むのではなく、頼れる人や支援団体などには遠慮なく助けてもらいましょう!

自分のために、また、可愛い子どものためにも、今回お伝えしたことを是非参考にしてみてくださいね。

もし、同じような悩みを抱えているなら、シェアしていただいてご意見を聞けると嬉しいです。