シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの仕事探し 成功させるための3ステップ

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

Photo mitiyo yamaki

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「少しでも良い条件でより多く子どもの未来のために稼ぎたい」「自分の未来も仕事を通じてステップアップしていきたい」そう思いながら日々奮闘しているシングルマザーに、仕事探しの手順をお伝えしたくてこの記事を書いています。ぜひ、参考にしてください。

Step1:シングルマザーの仕事探し 条件を明確化する

「転職したい!」と、求人情報をいきなり探す方法はお薦めしません。

まずは、準備から始めましょう。
「自分がどのような希望を持っているか?」その条件を明確にすること。これが、転職活動の最初のステップです。

希望ははっきりしているから、もしくは希望なんて特にないから「改めて確認する必要はない」と思った方も多いかもしれません。ただ、頭の中でなんとなく考えていることを言葉にするのは意外と難しい作業です。

「普通に生活できればいい」「できる仕事ならなんでもいいです」
相談に来られる多くのシングルマザーはおっしゃいますが……、本当は何でもよいわけではありませんよね?

希望条件や優先すべき項目をきちんと確かめておきましょう。

転職したい理由は?

転職したいと思うのは、今の仕事で「不満」や「不安」など解決したい問題が何かあるからですよね。
貴女の今の仕事に対する不満はなんでしょうか? 何に対して不安を感じているのでしょうか? ここからスタートしましょう。

「お給料が安い?」「職場が遠い?」「仕事がつまらない?」
まずは、現状を知ることが大切なので仕事の満足度を見える化しましょう。

  • お給料の満足度:60点
  • 通勤時間の満足度:50点
  • 仕事内容の満足度:20点

このように、色々な視点から今の満足度を書き出してください。
人間関係や職場の環境、備品などについても必要ですね。できるだけ多くの項目を探し出すのがコツです。良い点悪い点をクリアにしてください。

書き終わったら全体を改めてチェックしましょう。「どうして転職したいか?」その理由が明確になると思います。

必要な項目の洗出し

次に、リストアップした項目の中から「絶対に譲れない項目」を3~5個選択し、どのような状況が貴女のベストかイメージしてください。

その項目の満足度が高ければ他の条件はどのくらいまで譲歩できるか? それも併せて考えてください。

例えば、「お給料が○○円以上なら、残業は○時間までOK」「通勤時間が○○分以内なら、この仕事だけではなくあの仕事も検討可」というように、できるだけ具体的に掘り下げることがポイントです。

Step2:シングルマザー仕事探しの方法

条件を明確化できたら、いよいよ仕事探しのスタートです。
求人情報媒体ごとに特徴があるので、状況に合わせて上手に活用してください。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、職業紹介事業を行う行政機関で国が所管しています。利用料金は一切かかりません。
地元の企業を多く取り扱っているため、特に通勤時間を何よりも重視したい方は情報を集めやすくなっています。

「ハローワークは失業保険をもらっている人がいく場所」と勘違いしている方も多いようですが、誰でも利用でき、正社員だけでなくパートや派遣の求人もあります。

また、就職支援セミナーなども定期的に無料で開催しています。書類作成が苦手な方は利用してくださいね。

なお、小さいお子さんがいるシングルマザーには「マザーズハローワーク」「マザーズコーナー」が勧めです。ベビーカーでそのまま相談窓口に行けるような設計になっていますし、キッズコーナーも設けてあります。
就職のための職業訓練の相談などもできるので、資格取得を考えている方は相談してみましょう。

ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/

職業訓練について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/shokugyounouryoku/training_worke/

自治体運営の就職支援センター

各都道府県でも独自に就職相談窓口を設けています。就職支援センター、就労支援、ジョブセンターなどという名称になっており、ハローワークと同じように無料で相談でき、セミナーなども開催しています。

また、各自治体が運営する「男女共同参画センター」などでも就職の相談ができます。独自の求人情報があるわけではありませんが、就職活動についての助言やパソコンの講習などを行っているところもあります。

東京都:しごとセンター
http://www.tokyoshigoto.jp/

大阪府:しごとフィールド
http://shigotofield.jp/

北海道:ジョブサロン北海道
http://www.jobsalon-h.jp/

福岡県:しごとサポートセンター
http://www.ssc-f.net/index.html

転職エージェント

業務として職業紹介を行っている民間企業です。新卒から中途採用まで幅広い求人情報を扱っています。リクナビ、マイナビなどが有名ですが他にも多数あり、シングルマザーに特化した部門を設けているエージェントもあります。

転職エージェントの特徴は、求人を依頼している企業が人材を採用するために多額の費用をかけているということです。
新卒はもちろんですが、中途採用でも一人の従業員を採用するために数百万円の経費をかけているのです。それだけ企業の本気度も高く採用したい人物像も明確なため、年収の高い求人も数多く掲載されています。

シングルマザーを積極採用したい企業も最近は増えてきています。女性活躍推進企業を多く扱っている転職エージェントであれば、シングルマザーもスキルと経験を活かせる仕事が見つかるかもしれません。

転職エージェントを利用する際は、複数のエージェントに登録しましょう。
また、登録はWEBサイト上で完了しますが、キャリアコンサルタントと面談や電話で直接相談した方がよいと思います。
面接後、2週間~1ヶ月経っても連絡がない場合、そのエージェントには貴女に合う求人が存在しないと思ってください。次を当たりましょう。

派遣会社の紹介予定派遣

シングルマザーは派遣での仕事を選ばない傾向にありますが、紹介予定派遣は一定期間の後に正社員雇用に移行することができる求人です。

実際に数カ月働いてから、正規雇用に移行するかどうかを企業側と働く側の両方で考えるシステムになっています。正規雇用ですぐに働くことに不安に感じる方に向いていると思います。

企業のWEBサイト

やりたい仕事、業界が決まっている方向の方法です。
自社のWEBサイトでのみ求人を出す企業も意外と多いので、希望の仕事のある会社のWEBサイトの「採用情報」も確認してください。

また、各自治体のWEBサイトにも採用情報が掲載されています。地方自治体での仕事を希望している方は定期的にチェックしましょう。

Step3:シングルマザー 求人票の見方

求人情報には、多くの情報が記載されていますが、「読み返していたら、わからなくなってしまった」という経験が貴女にもあるのではないでしょうか? また、「どの求人が自分に合っているのか」判断できないこともあると思います。

求人募集要項はヒントの宝庫です。きちんと選択できる読み方を習得しましょう。

基準を決める

Step1で決めた条件がここで大活躍します。面倒かもしれませんが、絶対に譲れない条件を紙に書き出しておきましょう。

「絶対に」とは言いましたが……、求人条件として難しい場合もあります。幅を持たせて作ってくださいね。

例えば、

  • 9時始業が希望だけど、勤務場所によっては8時45分でもOK
  • 土日祝休みが理想だけど、2~3ヶ月に1回なら妥協できる

などのように、多少の融通が利くようにしておいてください。
基準を決め、求人募集要項の該当箇所を最初にじっくり読むことが重要です。他の項目は見ないで、その条件だけで求人を選択してみましょう。

基準は変更してもOK

条件を絞って求人を探していくと壁にぶつかることもあります。
「なんか違う……」そう感じた場合は、Step1に戻って優先順位の洗出しからやり直しましょう。
一度決めて行動し「本当に大切なものは他にある」ということがわかることも大切なプロセスです。

そのことに気づかず転職活動を続けると、また間違った選択をしてしまいます。柔軟に条件や希望を変更しながらも、「なぜ、その条件が大切なのか」を一つ一つ丁寧に考えながら求人情報と向き合ってください。

まとめ

子育てとお仕事をしながら、転職活動をするのは大変です。未来のために必要と思っていても、なかなか難しいのも事実。

焦らなくてもいいので、1年、3年、5年と少し遠くに目標を設定し「それまでに転職できればよし」と思いながら、少しずつでも止まらずに進んでいけば、良い職場がきっと見つかるでしょう。

「転職活動、苦しいな」と感じているのは、貴女だけではありません。シングルマザーが働きやすい職場が少しずつでも増えるとよいですね。