シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

母子家庭(シングルマザー)の食費 子ども二人だとどのくらい?簡単節約術も知りたい!

ライター 野崎陽子

大学生の娘がいるシングルマザーです。フリーのライター・編集者として出版広告分野で20年以上活動し、子育てや遊び場などのテーマで著書も10数冊。フリーランスを目指すママたちのお手伝いをしています。

Photo yoko nozaki

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母子家庭(シングルマザー)になると、多くの場合、お金の不安がついてまわります。

節約しようと思うと、生活費の中でも食費を切り詰めることになり、育ち盛りのわが子に栄養バランスの取れたものを食べさせてあげられるかどうか、今度は「日々の食事」が悩みの種になってきます。

また、仕事と育児の両立であまりに忙しく、「食事の支度をする気力や体力が失せてしまう」という問題も外せません。他の家では月々いくら食費に使って、どんな食事をつくっているんだろう……、とつい気になってしまいますね。

食費を抑え、手間もかけずに子どもに「おいしくて栄養価の高い料理」を食べさせるにはどう工夫すればよいのでしょうか? 日々の食事に悩む方々は、ぜひこの記事を参考にしてください。

母子家庭(シングルマザー)の食費 子ども二人の場合は?

平成26年度の全国消費実態調査によると、働いているシングルマザー家庭(母親と18歳未満の子どもが2人以上いる世帯)の1カ月の平均手取り収入は18万9,520円。

しかし、シングルマザー家庭の約半数はパートやアルバイト勤務なので、非正規雇用の場合は月収10万円前後との調べもあります。要するに、2世帯に1世帯が経済苦に陥っているのです。

かなり厳しい家計状況の中で、支出の多くを占めるのが「食費」「住居費」「水道光熱費」。そうなると、切り詰められるのは「食費」ということになりますね。

ところで、シングルマザー家庭が1カ月に使う食費は平均いくらなのでしょうか?
世帯収入や子どもの年齢、人数によって異なるとは思いますが……、(公的な調査がなされていないので、)「母親と子ども二人」のケースでWEBサイトの情報に基づき調べてみたところ、外食費込みで平均約4万円という数字が割り出されました。

家計に占める食費は「手取り収入の2割程度」が目安とされています。月収約19万円の家庭に当てはめると、食費約4万円は妥当なラインでしょう。
一方、月収約10万円の家庭では家計全体の3割以上を占めることになり、「食べていくだけで精一杯」という経済状況が数字から見て取れます。

事実、「18歳未満の6人に1人が貧困状態にある(2016年では7人に1人とやや改善)」という厚生労働省の調査結果があり、その多くが十分な食事を与えられていないとのこと。
また、低所得者層の子どもには「米や麺類などの主食が多い(栄養に偏りがある)」「朝食を摂らない」「肥満体型が多い」「インスタント製品をよく食べる」などの傾向があるとも言われています。

子どもが成長するにつれて食べる量も増え、食費はかさみます。だからといって母親が労働時間を増やすと今度は働きづめの毎日になり、食事をつくる時間的・精神的余裕がなくなってしまいます。
このような悪循環に加えて、物価の上昇や消費税アップなどが家計に追い打ちをかけるのです。

それでも「わが子に、おいしい手料理をお腹いっぱい食べさせてあげたい」というシングルマザーの願いは共通です。日々の食事は心と体の健康に直結するからです。
無理せず楽しく節約しながら「食事に対する切実な悩み」を解消するためには、さまざまな知恵と工夫が必要になるのではないでしょうか?

母子家庭(シングルマザー)の食費節約術

子どもの健全な育成のためにも「食費をケチってはいけない」と私は考えます。だからといって、浪費をすすめるわけではありません。

いいものを安くゲットして、ムダにしない」この言葉に尽きるでしょう。そのためにはどうしたらよいのでしょうか? 細かくみていきましょう。

食品を買いすぎない

食品を買いすぎないためには、スーパーで毎日ちょこちょこ買わないことです。仕事や育児でストレスが溜まり、その発散のために買い物をしているとダブり買いや衝動買いがつい多くなるものです。無計画な買い物はお金だけでなく時間も浪費します。

ポイントは次の2つ。

  1. 買い物は曜日を決めて週2回にする
  2. 決められた金額だけをもっていく

要するに、買い物の「決まり事」を作るのです。

買い物の回数や1回の予算は、ご自身の収入や生活スタイルに合わせて決めてください。この方法を実践すると、目移りして余計なものを買うこともなくなるので、お金の減りも格段に違ってきますよ。

使い回せる食材を選ぶ

買い物の回数を減らすと、数日分の献立を思い浮かべながら買うようになります。「この食材をどう使い回すか」を念頭に置いて買い物をすることがポイントです。

たとえば、週2回の買い物なら3~4日分を考えるでしょう。献立は事前に決めるのがベターですが、きっちりやろうとすると逆にストレスになるので、慣れていない方は店内をまわりながら考えてもかまいません。

買う食材は、「数日分使い回せるかどうか」で判断します。たとえ特売品でも、ここ数日で使わないものや「その日が消費期限」のものは却下(お刺身を食べたければ話は別ですが……)。

予定にないものを「安いから欲しいなぁ」と迷いながら手に取っても、「迷うようなら、いらない」と判断して売り場に戻しましょう。

冷蔵庫の中身をチェック

食材の在庫確認は、ムダ買いやムダ捨てをしないための必須事項です。
仕事帰りにスーパーへ立ち寄る方は、朝出かける前に冷蔵庫をのぞきましょう。メモを取る必要はありません。手間のかかることは長続きしないからです。

冷蔵庫の中をパっと見るだけでも、意外と記憶に残っているもの。頭の中に在庫が入っていれば、スーパーの店頭チラシを見るだけで、食材を組み合わせたメニューがいくつか思い浮かぶと思います。買うものが決まれば店内をウロウロしなくて済み、時間の節約にもなりますよ。

大ざっぱな家計簿をつける

「忙しくて家計簿なんてつけていられない!」そんな方も多いと思いますが、食費を節約するためには、大ざっぱな収支でかまわないので、家計簿をぜひつけてみてください。

カレンダーやスケジュール帳にレシートの合計金額を書き込むだけでもOKです(食費と日用品を分けるとベター)。この方法なら、寝る前にお財布から本日分のレシートを取り出し、電卓をパパッと叩いて数字を記入すれば終了です。

買い物の「決まり事」を守れているかどうかの確認になりますし、お金を使わない日が数日あると、「私ってエライ!」と自分を褒めてあげたくなりますよ。それが節約のモチベーションにもなります。

ネットスーパーを有効利用

大手・中堅スーパーが相次いで参入している「ネットスーパー」。文字通り、インターネットで商品の注文を受け、自宅まで届けてくれるサービスです。

重い荷物を持てない高齢者や妊婦さんなどのニーズを見込んでスタートしましたが、今では利用者のすそ野が広がり「買い物の時間が取られないだけでなく、余計なものを買わずに済む」と好評です。
売り場に行かなければ、ダブり買いや衝動買いを防げるからです。いくら買ったか計算しやすいのもメリットですね。

節約&時短になるお助けレシピ

味付けもやし

家計のお助け食材の「もやし」。値段は安いけれど、足が早いのが難点。
水をはった密閉容器に入れる方法もありますが、栄養素が水に溶け出してしまうおそれも。一度に使い切れない時は、味付けもやしを作りましょう。

  1. サラダオイル適量と塩をひとつまみ入れた熱湯に、もやし一袋を入れて、30秒ほどでザルにあげます
  2. あら熱と水気をしっかりとり、ポリ袋に入れて漬けダレ(めんつゆ、チューブのにんにく&しょうが、ごま油、いずれも適量)を混ぜ、味を染み込ませればできあがり

※カニカマを入れるとお子さんも喜びます。冷蔵庫で2~3日保存可能。

肉そぼろ

特売日に大量パックで買うことが多いひき肉。足が早いひき肉は、味をつけて加熱調理してから冷凍した方が日持ちします。

  1. 薄く油をひいたフライパンにひき肉を入れ、菜ばし4本でほぐしながらポロポロになるまで炒めます
  2. 適量のしょうゆ、砂糖、酒で味つけしてトレーに移し、あら熱がとれたらラップで小分けして冷凍します

※ご飯に混ぜたり、コロッケやオムレツ、肉じゃがの具にしたり、使いみちはいろいろ。

野菜のパウンドケーキ

手作りのおやつは子どもが喜ぶこと請け合い。材料も安価で調理器具を用意する必要もない「野菜のパウンドケーキ」をお子さんと一緒に作ってみませんか?

  1. 空いた牛乳パックを縦半分にハサミで切り、注ぎ口はセロハンテープかホッチキスで四角く成形します。工作みたいで楽しいですよ!
  2. その型に、牛乳と卵で溶いたホットケーキミックスを流し入れます
    にんじんやサツマイモなど端切れ野菜があれば、みじん切りにしてレンジで加熱し混ぜ込んでください
  3. 電子レンジで約20分加熱し、ふくらんできたら出来上がり

※週末に多めに作ってスライスして冷凍しておくと、自然解凍でいつでも食べられます。

まとめ

「シングルマザー家庭」イコール「貧しい」とすぐに結びつける世の中の風潮には、反発したくなる気持ちがあります。ただ、現実にそういった側面があることも否定できません。

シンママ歴20年の私は、「貧しくも楽しいわが家」を実践してきました。知恵と工夫があれば、お金を使わなくても十分豊かに暮らせると思っています。

子どもの豊かな生活はママが楽しく暮らしてこそ実現できるもの。節約ためにストレスを感じ、家事の負担が増えては本末転倒です。時間や労力をかけず、手抜きしながらラクして節約していきたいですね。

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