シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーが相談しやすく頼りになる支援団体とは?

ライター 野崎陽子

大学生の娘がいるシングルマザーです。フリーのライター・編集者として出版広告分野で20年以上活動し、子育てや遊び場などのテーマで著書も10数冊。フリーランスを目指すママたちのお手伝いをしています。

Photo yoko nozaki

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悩み多きシングルマザー、誰にも相談できず悶々としている人も少なくないでしょう。

ママ友は同じ立場じゃないので理解してもらえないだろうし、親には心配かけたくない(あるいは小言を言われたくない)。

身近な誰かに悩みを打ち明けたところで、配慮に欠けた一般論(アドバイス)をくり返されるだけでは、何の解決にもならないし余計に苛立ちが募るだけ……。
そう思うから、「どうせ、わかってもらえない」と自分の殻にこもってしまうのだと思います。

そんなシングルマザーの強い味方になってくれるのが民間の支援団体。
先輩ママのスタッフに話を聞いてもらい、一緒に問題解決できるだけでなく、同じ悩みを抱えるシングルマザー仲間との交流では心がほぐされ、前向きにな気持ちになることも。

お金、仕事、健康、子育て、元夫との関係などシングルマザーが抱える悩みは一人ひとりの置かれた状況によって異なります。
どうか一人で抱え込まず、本記事の情報を参考にして、自分の気持ちにフィットする相談先を見つけてください。

シングルマザー支援団体とは

シングルマザーのたくさんある悩みの中でも、常にトップにあるのが経済的な問題。

母子世帯で働く母親の約半数がパートや契約社員などの非正規雇用であり、そのような家庭では月収10万円前後とのこと。
児童扶養手当や養育費などが付加されたとしても余裕のある生活は難しいでしょう。低所得の母子世帯への経済的支援は、いまや「待ったなし!」の状況なのです。

また、働くシングルマザーにとって仕事と育児をこなしながら生計を立てることは容易ではありません。生きることが精一杯の状況をうまく切り抜けるためには、気力や体力だけでなく「情報」も不可欠。

例えば、行政には様々な支援制度がありますが、役所の窓口に出向いて申請しなければならないうえ、それらの情報を積極的には発信していません。残念ながら困っているときに即頼りになるものではないのです。

一方、民間の支援団体には有益な情報が集まっているので「必要な人のもとへ、必要な情報やサービスを届ける」しくみができあがっています。

色々な境遇のシングルマザーに対応し、時には同じ悩みをもつ者同士で寄り添い励まし合うことで問題解決にあたっています。

交流の場で他のママたちと情報交換すれば思いもよらない解決法がひらめくこともあるでしょう。

続いて、おもだった支援団体の特徴や活動内容などをご紹介しましょう。

出典元:厚生労働省 ひとり親家庭の現状について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000083324.pdf

シングルマザー支援団体一覧

しんぐるまざあず・ふぉーらむ

「ママが元気になれば子どももしあわせに!」を合言葉に、相談事業・パーソナルサポート(食糧支援)・学習支援・キャリア支援など多彩な活動を展開するひとり親家庭の支援団体。1980年に発足し、2002年にNPO法人化されました。

関東を中心に北海道、岩手、福島、関西、出雲、松山、福岡、沖縄に姉妹団体があり、現在では非婚・未婚・離婚・死別を問わず、ひとり親家庭の父親と母親200名以上が会員になっています。

無料のメルマガ会員と、季刊ニュースレター購読会員(年会費3,000円)があり、いずれも公式WEBサイトで登録を受け付けています。

毎週火曜日と水曜日の15:00〜21:00に電話相談を受け付けているほか、四ツ谷・世田谷・江戸川では相談会「ほっとサロン」を定期開催。離婚準備中の方も参加できます。季節のイベントや交流会も多数開催しています。

[公式WEBサイト]
http://www.single-mama.com/

リトルワンズ

東京を中心に活動するシングルマザー・シングルファザーのサポート団体。

活動内容は就業・経済・教育・住居・体験・心理的ケアまで多岐にわたります。なかでも住居支援では「敷金・礼金なし」「保証人なし」「地方へ移住」といった条件や希望に応じて情報を提供しています。

ひとり親家庭の世帯収入を安定させ、子どもを貧困から救済することを目的に2009年に発足し、2010年にNPO法人化しました。2017年には35の企業と協働してさまざまな事業やプロジェクトを実施予定です。

会員(登録は公式WEBサイトから年会費3,000円)になると、バーベキュー、ハイキング、バスツアー、クリスマス会など毎月開催される親子イベントの参加費が割引になります。

また、定期的に交流会を行い、各種相談も随時受け付けています。

[公式WEBサイト]
http://www.npolittleones.com/

キッズドア

「経済的困難な子どもたちに高校進学の夢を」をキャッチフレーズに、2007年に設立した子どもための学習支援団体。

一般の塾などに通えない経済的困難な世帯の子どもが対象です。行政と連携して都内約15ヵ所で無料学習会を開催しているほか、東北事務所のある仙台市でも支援を受けられます。

子どもの教育に関心のある大学生や社会人ボランティアがマンツーマンあるいは少人数制で学習指導にあたります。

2016年度の受け入れ人数は1,050名、高校進学率は100%。大学受験のための対策講座も無料で実施しているとのこと。興味のある方は公式WEBサイトから問い合わせてください。

[公式WEBサイト]
http://www.kidsdoor.net/supporter/

フローレンス

毎日が「ワンオペ育児」のシングルマザーにとって病気の子どもの預け先をどうするかは常に頭の痛い問題です。子どもの急病で仕事を休むと収入が減るだけでなく、それが度重なれば最悪、解雇されることも……。

そんな不安を抱えるママの強い味方が、日本初の自宅訪問型病児保育サービスを首都圏で展開している「フローレンス」。2004年にNPO法人を発足して以降、病児保育を低価格で提供し続けています。

病児保育は突発的なニーズですが、シングルマザーが安心して働くための保険として「100%対応保証」の月会費制を導入。

寄付による「ひとり親支援プラン」は、入会金・年会費が無料なうえ、月会費は1,000円(税別・毎月初回利用料無料)、月2回目以降の保育料は1時間1,000円(税別)。

入会については公式WEBサイトで確認してください。

[公式WEBサイト]
http://byojihoiku.florence.or.jp/

ママユナイテッド

シングルマザーとその予備軍、そして子どもたちを応援する「一般社団法人 ママユナイテッド」では保育園通いでもなく在宅育児でもない、ママが子どものそばで働ける新しいワーキングスタイルを提案しています。

ワーキングスペース+親子Cafeスペース(カフェ+キッズスペース)から成り立つ「ママスクエア」(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・兵庫県・福島県などに25ヵ所)では、仕事をしているあいだ、子どもたちは専門スタッフのいるキッズスペースで楽しく遊んで過ごします。休憩時間は併設カフェで親子タイム。

今後は、「ママスクエア」を活動拠点として法律や住居、経済的問題などの相談窓口を開設する予定です。

[公式WEBサイト]
https://mamaunited.or.jp/

シングルマザー支援協会

「お金を稼ぐ力を養う」「共感しあえるコミュニティ」「再婚という幸せ」を活動の3本柱にすえた、シングルマザーが精神的・経済的自立を手に入れるための支援団体。

2013年に設立し、関東エリア以外にも宮城、福島、名古屋、大阪、福岡など全国に活動を広めています。無料の会員登録は公式WEBサイトから。

会員にはセミナーやイベントなどの情報がメルマガで送信されるほか、無料メール相談が受けられます。

[公式WEBサイト]
http://シングルマザー協会.com/

ひとり親Tokyo

寡婦福祉法(昭和39年法律第129号)に基づく東京都で唯一の公益団体「ひとり親Tokyo」は一般財団法人東京都ひとり親家庭福祉協議会の略称です。

事業の大きな柱は東京都全域のひとり親家庭を対象とする交流・研修の場「東京ムーヴ事業」と、ひとり親家庭への就業支援(東京都の委託事業)「はあと飯田橋」の運営、ピアカウンセリングに基づく電話相談「母子相談の家」事業など(毎月第1・第3土曜日)。

詳細は、公式WEBサイトを確認してください。

[公式WEBサイト]
https://www.tobokyou.net/

ピアカウンセリング
ピアカウンセリングは1970年代初め、アメリカで始まった自立生活運動の中でスタートしました。自立生活運動は、障害を持つ当事者自身が自己決定権や自己選択権を育てあい、支えあって、隔離されることなく、平等に社会参加していくことを目指しています
引用元:全国自立生活センター協議会
http://www.j-il.jp/about/pc.html

母里ん子(もりんこ)

未就学児を対象として、ともに学び、ともに励ましながら子育てを学ぶママたちによる自主運営子育てサークル「母里ん子」。

1993年に発足し、2007年にNPO法人化。愛知県内7カ所で週3日活動し、0~6歳という年齢の違う子どもたちが兄弟姉妹のように過ごしています。

幼育コンサルタント西川とし子さんの指導のもと、12回連続の母親講座も開催。問い合わせは公式WEBサイトまで。

[公式WEBサイト]
http://morinko.jp/

アンファン

子どもと両親との絆を結ぶ「アンファン」では、面会交流や養育費など離婚後に生じるさまざまな問題についてスムーズに解決できるようサポートしています。

また、シングルマザーが子連れ再婚をする場合も子どものメンタルケアなどを行います。面会交流を希望される方は、公式WEBサイトから申し込んでください。

[公式WEBサイト]
http://menkai-sodan.com/

ノーベル

「人と人が助け合うしくみを作り、世の中を変える」という基本理念の「ノーベル」は、大阪府で活動する訪問型病児保育のシッターサービス。

対象エリアは大阪市全域、吹田市全域、豊中市・堺市・東大阪市・守口市・八尾市の一部。

年収300万円以下を対象とする「ひとり親世帯向けパック」は、入会金・年会費が無料で月会費1,000円、月2回目以降の保育料は1時間1,000円(税別)と低価格。

入会については公式WEBサイトで確認してください。

[公式WEBサイト]
http://nponobel.jp/

まとめ

離婚後、社会に出たシングルマザーは、あまりにも多くの壁にぶつかって自信をなくすことがよくあります。

一定の収入や蓄えがあっても、将来への不安が尽きることはありません。そんなときは悩みを一人で抱え込まず、民間の支援団体に相談してみてはいかがでしょうか?

漠然とした不安は言葉で説明しづらいものですが、同じ境遇の先輩ママなら語らずとも理解し合えるかもしれません。

「離婚してよかった!」ときっぱり言い切るママ仲間と出会うことで、明るい希望が見えることもあるのです。

目的に応じて、あるいは自分に合った支援団体を選んで参加してみてはいかがでしょうか? この記事が参考になった場合は、シェアをお願いします。