シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの仕事術 上手な時間管理術を身につけたい!

ライター 山木三千代

キャリアカウンセラーとして年間1,000人以上のシングルマザーの就職をお手伝いしています。私自身も4人の子育てと仕事を両立させながら収入をあげるため、多くの転職を経験。そのノウハウをお伝えします。

Photo mitiyo yamaki

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シングルマザーは毎日大忙し。子どもを保育園に送って行って出勤、仕事を効率よくこなして終業、保育園にダッシュでお迎え。家に帰ると、息つく間もなく多くの家事が待っています。「あ~疲れた」と、気が付いたらもう寝る時間……。

「私って……」と、むなしくなることもあるでしょう。「仕事、疲れた」と思うこともあるでしょう。

今回は、そんなシングルマザーの悩みを解決するために、他のママはどのように時間を上手に使っているのか探ってみましょう。

シングルマザーの仕事時間は?

仕事と子育ての両立は、子どもが何歳になっても悩む問題。他のシングルマザーはサラリとこなしているように見えてしまうのも、自分だけが大変に感じてしまうのも、実は皆さんに共通しています。

では、他のシングルマザーはどのように仕事の時間を決めているのでしょうか?

勤務時間は雇用形態によって大きく異なります。

正社員

労働基準法で「1日8時間・1週間40時間」の労働時間が原則として上限とされています。正社員の場合、この上限を勤務時間の基準としている企業がほとんどです。

休憩時間が1時間あるので9時間拘束の8時間労働となり、9:00~18:00、8:30~17:30が代表的な就業時間になります。

なお、正社員で働いているシングルマザーは全体の約40%。お子さんの年齢は小学生以上が多いようです。

契約社員・派遣社員

勤務時間は正社員と同じか1時間程度短い契約が多いようです。このため、週5日フルタイム勤務が主流となりますが、仕事によって違いはあるものの正社員ほど休みづらくないので人気があるようです。

また、派遣社員の場合は時給のよい案件も多数あり、正社員より月の手取り額が高くなることがあることも人気が高い理由でしょう。

派遣社員で働くシングルマザーは約15%です。

パートやアルバイト

10:00~16:00などが一番人気の時間帯で、1週間4日ほどの出社で土日祝がお休みという選択をしている人が多いようです。シフト勤務で他の方と調整しながら休みを決めることができるケースが多く、小さいお子さんのいるママも働きやすくなっています。

ただ、シングルマザーにとっては収入の少なさが問題になります。月10万円に満たない金額では生活も厳しくなり、将来に不安がでてきます。

シングルマザーの約30%はパートやアルバイトという働き方を選択しており、お子さんが小さい方がほとんどです。

土日祝出勤・夜勤の場合は?

雇用形態に関わらず土日祝出勤や夜勤について気になっている方もいらっしゃると思います。

土日祝出勤のメリット・デメリット

土日祝勤務ではお子さんの預け先が問題となります。
土日はお子さんの習いごとに付き添う必要があるため働けないというケースや、溜まった家事をやるためにも土日祝は休みたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

ただ、土曜日に働いているシングルマザーが大勢いることも事実です。日祝など保育園が開いていない日も預け先のあるシングルマザーは働いていいます。

そんなシングルマザーが口を揃えて言うメリットは「平日に自分一人の休みがあること」です。子どものいない自分だけの休日。家事をささっと終わらせて自分の時間を満喫する、という時間の使い方もあります。

夜勤のメリット・デメリット

看護師や介護職などでは夜勤をしているシングルマザーも多数います。

夜勤は慣れるまで体のリズムが崩れがちになるので少し大変かもしれません。また、小さいお子さんだけでお留守番をしなければいけない家庭環境では難しいでしょう。

ただ、実際に夜勤をしているシングルマザーからは「昼間の時間を有効活用でき、休みが多い気がする」という感想をよく聞きます。

通常の介護職の場合、夜勤明けは1日仕事がありません。夜勤明けの翌日も休日になっていることが多いので、連休のようになります。

学校のPTA活動などがやりやすいと話されていた方もいます。そして何より、夜勤手当分の収入アップが図れるのは嬉しいですね。

フルタイムの仕事でも子どもとの時間も取れる?

正社員で働きたいと考えているシングルマザーの相談を受けていると、皆さんが心配されるのは「育児や家事と両立できるのか」ということです。仕事時間のウェイトが高くなるため「子どもとの時間がとれない、家事ができない」と思ってしまうようです。

では、正社員のシングルマザーは実際にどのようなタイムスケジュールで動いているのでしょうか?

5歳の子どもを育てるシングルマザーのタイムスケジュール

30代後半、正社員4年目技術営業職で都内から横浜へ通勤されている5歳の子どもと暮らすシングルマザーのケースをみてみましょう。

  • 6:30 |起床
  • 6:30~7:50|朝食・準備
  • 9:00|出勤、事務作業~外出(日によって異なる)
  • 12:00~13:00|昼休み
  • 17:30|退社
  • 18:45|保育園へお迎え
  • 19:00|夕飯造り・夕飯・テレビなど子どもとの時間
  • 20:30|子どもと一緒にお風呂・翌日の準備
  • 22:00|子ども就寝
  • 22:00~24:00|片付け・自由時間・就寝

この方は離婚してから派遣社員になり、派遣先で試験を受けて正社員採用になりました。

お子さんは保育園に通っており、実家も近くありません。一見大変そうな状況の中でも、特に肩ひじ張った感じではなく「家のこともちゃんとはできてないんですけどね~」と笑顔で語っていたのが印象的でした。

シングルマザーの上手な時間管理術

フルタイムで働くシングルマザーは確かに毎日忙しくしています。だからと言って、髪を振り乱して……、というような方はほとんどいません。多くの方は少しの時間を上手に活用しながら毎日を楽しんでいるように感じます。

そんなシングルマザーになるために大切なことが二つあります。

1. 完璧を目指さない

仕事も家事も完璧を目指すと疲れてしまいます。シングルマザーはもともと頑張り屋さんが多い傾向にあります。
実際には、自分自身でやらなければいけないと考えていることの7~8割くらいで充分であることを知っておいてださい。

そして、できないことにイライラするより、できていることに満足感や充実感を感じてください。

「ご飯を作りたくない」と思う日もあるでしょう。何もしたくない日は、外食もいいでしょう。1ヵ月に一度くらいファストフードで夕食でも罪悪感を持つ必要はないと思いますよ。

お掃除だって毎日しなくても大丈夫。我が家では、しっかりと掃除機をかけるのは1週間に1回です。普段のお掃除は気になるところだけをウェットシートで拭いてごまかしています。

家事を上手に手抜きするのはシングルマザーの生きる知恵でもあります。

2. 子どもとの関係は時間の長さではなく充実度と考える

「子どもと一緒にいたい」という気持ちはよくわかります。ただ、収入を得て生活していくことは絶対に必要なこと。
自立した生活をしていくためには、ある程度仕事に重点を置いた生活時間になるのは避けられません。

実は最近、シングルマザーに育てられたという学生さんや子どもたち、また経営者の方とお話しをする機会がとても増えています。
皆さん「お母さんは家にはあまりいなかったけれど、頑張っているのを知っていたから、寂しくなかった気がする」という思い出を語っています。

寂しかったことより、頑張っていたお母さんの方を鮮明に覚えているようです。

「1年に1回、必ずプールに連れてってくれた」「必ず一緒にお風呂に入っていた」など、小さなことでも嬉しい記憶として残っており、子どもはママのひたむきな姿をしっかりみています。

まとめ

時間の使い方は人それぞれですが、すべての人に1日24時間が与えられています。仕事に使う時間が多いシングルマザーだからこそ、上手に時間をやりくりしましょう。

シングルマザーはすべてに一生懸命なので「できない」と思っていたことも「できる」ようになっていきます。仕事と子育ての両立もできるようになってみれば、思っていたほど難しいことでもないようです。

勤務時間のことで不安に感じるシングルマザーに「私にもできるかも」と感じていただけたら幸いです。悩んでいるお友達がいたら「きっと大丈夫!」と教えてあげてください。