シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの再婚率ってどのくらいなの?

ライター 加藤良子

小学生の一人娘と完全に自分のことを人間だと思っているワンコと気ままな二人+一匹暮らしを楽しんでいるシングルマザーです。将来は日本を飛び出して二人で暖かい所に住むのが夢!シングルマザーならではの喜びや悩みを皆様と共有していきたいと思います

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「再婚」の二文字がふと頭に浮かぶことありませんか?
好きな人がいる、子どものことを考えて、将来に対する漠然とした不安……、再婚したいと思う理由は人それぞれ違うと思いますが、シングルマザーの再婚事情はどうなっているのでしょうか?

そんな疑問にお答えすべく、今回はシングルマザーの再婚率や幸せな再婚をするために気を付けるポイントをお伝えしたいと思います。

シングルマザーの再婚率

日本では離婚件数が増加傾向にあります。「3組に1組が離婚をする」と言われていますが、本当なのでしょうか?

平成27年度の婚姻件数は63万5156組、離婚件数は22万6215組。
婚姻件数と離婚件数からみると「3組に1組は離婚」説はほぼ正しい、となります。

なお、婚姻件数のうち再婚件数は17万181組であることから、結婚した夫婦のうち約4組に1組は再婚になります。

では、再婚率はどうでしょうか?
昭和50年と平成27年のデータを比較すると、再婚率は12.7%から26.8%に上昇しています。

再婚には「夫が再婚」「妻が再婚」「お互いに再婚」の三つのパターンがありますが、内訳は以下のとおりです。

  • 夫(初婚)―妻(再婚):45,268組(7.1%)
  • 夫(再婚)―妻(初婚):63,588組(10.0%)
  • 夫婦とも再婚:61,325組(9.7%)

検証をさらに進めましょう。

  • 45,268組(妻が再婚である夫婦)+61,325組(夫婦とも再婚である夫婦)=106,593組(再婚した女性の総数)
  • 106,593組(再婚した女性の総数)÷226,215件(離婚件数)×100≒47.12%(離婚した女性の再婚率)

この結果、離婚した女性のうち4割以上が再婚をしているということがわかります。
子どもがいるかどうかは定かではないのでシングルマザーの再婚率とは言えませんが、離婚した女性の約半数が再婚をしているという数字になっています。

5年以内の再婚割合(平成23年に離婚をして平成27年までに再婚をした人)を確認すると、

  • 男性:平均22.6%
  • 女性:平均22.1%

となっています。

年代別にみると再婚率が一番高いのは、男性が25~29歳の39.1%、女性は19歳以下の40.6%で、若いうちに離婚をした人の再婚率が高く、男女とも約4割が再婚をしています。

なお、年齢が上がるのに比例して男女の再婚率の差が大きくなります。35~39歳では男性29.8%に対して女性20.3%と約10%も差が広がります。

厚生労働省 平成29年 我が国の人口動態
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf

厚生労働省 平成 28 年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」 結果の概要 
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/01.pdf

平成 28 年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」 概況版
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdf

シングルマザーが再婚するときに気をつけたいこと

子どもの気持ち

シングルマザーが再婚する時には、子どもの気持ちを優先する必要があるでしょう。子どもが再婚に反対している場合、子どもの気持ちを振り切って再婚することはお勧めしません。

母子の生活に慣れていた子どもにとって、再婚によってママを取られてしまうような気持ちになることもあるでしょう。
母子で過ごしてきた「家族」の聖域に他の人が入ってくることを、受け入れることがなかなかできないということも考えられます。

シングル家庭で育った子どもはママに気を使って本当の気持ちが言えない場合もあります。子どもから再婚に反対という言葉がなかったとしても、子どもの気持ちの寄り添い、わずかな気持ちの変化にも見逃さないようにしましょう。

再婚時の子どもの年齢

再婚をする時の子どもの年齢によっても、再婚に対する受け入れ方が変わってくると思います。

状況をまだ把握できない2~3歳までなら、自然な形で再婚できる可能性が高いでしょう。子ども自身がパパの存在を求める年齢であり、素直に甘える子どもと接することで再婚相手にも父性が芽生えることになると思います。

思春期を過ぎた高校生くらいになると再婚に理解を示してくれる場合もあり、再婚相手と友達のような関係性を築くこともあるのではないでしょうか?

再婚を受け入れることが難しいのは、小学校中学年から中学生にかけてでしょう。思春期の時期と重なり、ただでさえ敏感な年頃です。

ママの彼氏を素直に歓迎できず、反発することが大いに考えられます。子どもをなだめようと媚びても、一層の反感を買う事態になることもあるでしょう。

再婚に関して子どもが反発したとしても、自分の気持ちを上手く表現できないだけということもあります。

いずれにしても、子どもとしっかり話し合い、ゆっくりと時間をかけて理解してもらう努力が必要になります。

再婚相手と子どもとの相性

再婚相手に前妻との子どもがいる場合、子どもの扱いに慣れている安心感はあるものの、実子への接し方との違いに悩むこともあるでしょう。慣れているがゆえに子どもに厳し過ぎたり、自分の子育て法を押し付けたりする恐れもあります。

初婚の場合や前妻との間に子どもがいないケースでは、子どもとの接し方がぎこちないのは仕方がないことでしょう。ただ、必要以上に媚びたり、子どもらしくない遊び方をしたりして、子どもに悪影響を与えていないか注意する必要はあります。

一番大切なポイントは、再婚相手が子どもを見つめる視線や表情、子どもと一緒の時間を心から楽しいと思ってくれているか? ということです。

「心から笑顔になっているか?」「素直に甘えることができるか?」など、子どもの様子にも注意しましょう。

母親にしかわからないポイントもあると思います。家族としてうまくやっていけるかどうか、再婚相手と子どもの相性を見極めましょう。

離婚の原因を受け入れる

離婚をしてシングルマザーになった場合、何か決定的な理由があったのではないでしょうか?

元旦那の暴力や浮気癖、金銭感覚などが理由であったなら、再婚相手に同じようなことがないかしっかり考えることが重要です。

「性格の不一致」で別れた場合は、元旦那に注意された中に改善できることがないか? 考えてみてください。元旦那があなたに対して抱いた不満は、実は男性全般の意見かもしれません。

一緒に生活をしてみないとわからないことは多々あると思います。前回の離婚の原因を素直に受け入れ、場合によっては改善に努めましょう。

焦りは禁物!

シングルマザーの場合、「好きな男性と一緒にいたい」という気持ちだけで再婚を決めるわけにはいきません。

相手の性格や趣味、経済的な問題、子どもの気持ちなど、再婚をする前にクリアしなければいけないことが色々あります。

離婚の経験をプラスに考えて、再婚を決める際にはじっくり時間をかけてくださいね。

再婚相手に期待し過ぎない

決して悪い意味ではなく、再婚相手に全てを求めるべきではないということです。

特に、子どもに関して「こんなパパになって欲しい!」という理想を押し付けることは、相手にとってはかなりのプレッシャーになるでしょう。子育てのプレッシャーが原因でせっかくの再婚がうまくいかなくなるケースも実際にあると聞きます。

再婚したからといっていきなり理想の家族像に近づけようとするのではなく、家族として一緒に成長していけるような関係がベストと言えるでしょう。

シングルマザー 再婚相手との出会いは?

職場

職場で再婚相手と出会うケースが多いようです。

長時間過ごす職場で本当の自分を出せているなら、お互いの性格や悪い部分を理解したうえでの付き合いになります。さらにシングルマザーであるという境遇も職場で共有している場合、子どもの話も心置きなくできますね。

ただ、社内恋愛の場合は「別れた後に気まずくなるリスク」があります。。

結婚相談所

「お見合い」や「結婚相談所」というとなんだか堅苦しいイメージもあると思いますが、昔と違って最近は色々なプランが用意されています。

基本的には専属のカウンセラーが再婚に向けて様々なプランを提供してくれます。費用はかかりますが、1対1のお見合いから結婚相談所が主催する婚活パーティーまで、自分に合った方法で再婚を応援してくれるので安心して任せることができます。

婚活サイト

婚活サイトは手軽に利用できる便利な出会いの場であり、忙しいシングルマザーにピッタリでしょう。スマホさえあればどこでも婚活ができるので、空いた時間を利用して出会いを見つけることができます。

気になる相手が見つかったらチャットやメールでのやり取りからスタートすることになります。文章や返信のタイミングなどから人物像をなんとなく掴んで、相性の良し悪しを確認するとよいでしょう。

注意点としては、中には悪質な婚活サイトもあり、高額な費用を請求されたり結婚詐欺師まがいの男性に騙されたりするという事件も起こっています。口コミで評判を確認してから登録するようにしましょう。

友人の紹介

昔から出会いの定番、友人からの紹介。

子どもがいるとママ友との付き合いが増えるので、シングルマザーということを知っているママ友からパパの独身の友人を紹介されることもあるでしょう。ホームパーティーでの出会いというパターンもあります。

筆者のシングルマザーの友人は、ママ友の弟さんと再婚を前提としたお付き合いをしています。出会いはママ友の家でのバーベキューパーティーです。

友人からの紹介なら信頼できる男性で安心ですよね。全く知らない人とのお見合いに抵抗があるシングルマザーに特に適していると思います。

子ども関係

意外に多いのが子どもの習い事の先生との出会いです。子どもの相談をしているうちにプライベートでも連絡を取るようになる、というケースが多いようです。

最初から子どもありきの付き合いができ子どもがなついているというメリットもありますが、「先生と教え子の母親という関係が故に、場合によっては相手が職を失うことになる」という危険性もはらんでいます。

シングルマザーと結婚した男性の声

では、シングルマザーと結婚をした男性である「ステップファーザー」は再婚についてどう思っているのでしょうか? 気になりますよね?

二人の男性の手記をご紹介したいと思います。

6年前に5歳の男の子を持つシングルマザーと再婚(46歳男性)

自分のお店でパートとして働いていた今の奥さんとは自然な形で付き合い始めました。もちろん離婚歴があるシングルマザーであることは承知していましたが、だからといって諦めようとは思いませんでした。

二人きりで会える時間は普通の女性よりもやはり少なかったですが、それが再婚のよいきっかけになったかもしれません。割と早い段階で当時保育園に通っていた息子と一緒に出掛けるようになりました。

自分には甥っ子がいることもあってすぐに打ち解けることができましたが、気をつかいながら子どもの相手をするのはやはり疲れます。

休みの日に子どもを動物園に連れて行った夜に今の奥さんから「あまり気を使いすぎないでね。一緒にいるのが苦痛に思われると嫌だから」と言われました。

子どもを楽しませようと張り切りすぎたのか、僕が無理をしているように見えたのでしょう。それからはなるべく普段通りの自分で接することを心がけました。

その後、子どもの方には何の変化もなく、素の自分でも受け入れてくれるということがわかったら気が楽になり、家族になっても大丈夫だと確信しました。

今では実子である男の子が産まれてにぎやかな毎日を過ごしています。

もうすぐ長男が中学生になるのを機に、自分がステップファーザーであることを話そうと思っています。もしかしたらショックを受けるかもしれませんが、今の関係ならきっと乗り越えられると信じています。

4年前に6歳と4歳の男の子を連れて3歳の女の子を持つシングルマザーと再婚(39歳男性)

再婚者限定の婚活パーティーで出会い、最初から再婚を前提としたお付き合いを始めました。自分は死別だったので二人の男の子を抱えて途方に暮れ、母親の助けを借りてなんとか生活をしていた状態でした。

子どものことを考えると母親の存在がやはり必要だと思い、子どもがなるべく小さいうちに再婚をしたいという思いで婚活サイトに登録しました。

最初は初婚の女性を希望していたのですが、男の子二人のお母さんにいきなりなるのはかなりハードルが高く、なかなか良い出会いがありませんでした。

同じように子どもを持つシングルマザーに条件を変更したら、話が合う人と出会うことができたのです。

女性と男性では違うものの、子どもを育てることの大変さを共有できると自然に関係が深まり、今の妻とはすぐに意気投合して、付き合い始めて半年で再婚を決めました。

僕は仕事で昼間はいませんが、妻は子どもがいきなり三人になってきっと大変だったことでしょう。帰宅すると子どもと一緒に寝てしまっていることもありますし、家事が思うようにできないストレスがこちらに向く時もありました。

ただ、子どもたちは順応性があるのか環境の変化にもすぐに慣れて、今では三人とも本当の兄弟のように仲良くなることができたのが、私たちの再婚がうまくいっている理由だと思います。

最後に

シングルマザーの再婚は決して簡単なことではありません。特に子どもの精神的なケアや再婚相手との相性などを見極めて、少しでも違和感があるなら、焦らず慎重になる必要があります。

でも……、自分にも子どもにもよい相手に出会えたなら、新しい家族みんなで、第二の人生を楽しむことができるでしょう。

今まさに再婚を考えているシングルマザーの皆さん、あなた自身の再婚についての思いもぜひ聞かせてくださいね。