シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

小学校のPTA シングルマザーでもできるの?やらなきゃいけないの?

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

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お子さんのためとは言え、忙しいシングルマザーにとってPTA活動は頭の痛い問題。
今回はママモワに寄せられたシンママのPTAに関する質問について、筆者や周りの小学校のママに聞いてみました。

ただ、PTAの仕組みも雰囲気も学校によって異なります。もっと言えば、その年の執行部のメンバー次第で仕組みも方針も変わります。あくまでも一例として参考にしてくださいね。

Q:PTAにはどんな委員会があるの?

筆者の学校には通年活動する委員会と行事の本番日だけお手伝いする「当日手伝い枠」があります。
「当日手伝い」は、運動会なら当日の駐輪場の管理や運動会用具の移動の手伝いなど、文字通り当日のみのお手伝いです。

PTA本部 委員長:1名
副委員長:2名
書記:2名
会計:2名
学級委員会
(各クラス2名)
委員長:1名
副委員長:2名
委員:その他メンバー各クラス2名
運動会委員会
(有志)
委員長:1名
副委員長:2名(低学年から1名、高学年から1名)
委員:その他メンバー各クラス2名
当日手伝い:必要数募集
ベルマーク委員会
(各クラス2名)
委員長:1名
副委員長:2名(低学年から1名、高学年から1名)
委員:その他メンバー各クラス2名
広報委員会
(各クラス2名)
委員長:1名
副委員長:2名(低学年から1名、高学年から1名)
委員:その他メンバー各クラス2名
地域委員会
(各クラス2名)
委員長:1名
副委員長:2名(低学年から1名、高学年から1名)
委員:その他メンバー各クラス2名
卒対委員会
(6年のみ)
委員長:1名
副委員長:2名
委員:その他メンバー各クラス2名
当日手伝い:必要数募集
PTA祭り委員会
(有志)
委員長:1名
副委員長:2名
委員:その他メンバー各クラス2名
当日手伝い:必要数募集

Q:役員は絶対に回ってくるの?

[筆者の学校]
「役員(委員会)をやらなければならない」という決まりはありません。

[友人の学校]
「卒業するまでに1回以上、何らかの委員会に参加する」となっています。

上記の表からもわかるように、PTA組織の運用には多くの人が必要です。

筆者の学校は1クラスの生徒数が約30名。
1年間にクラスで募集する委員会のポストは約10なので、6年間では60ポストにも! 公平さという点では「1人2回は何らかの委員会に参加」となるでしょう。

Q:PTAは退会できるの?

PTAは原則として「任意参加」です。

「役員をできないし、辞めたい」と考えるママもいると思います。
原則からすればPTAを退会することはできますが、お子さんがPTA主催のお祭りや遠足に参加する権利がなくなってしまいます。

運動会や学校のイベントをPTAが手伝うことも多いので、「PTAを退会します。会費も払いません」と表立って言えば角が立ってしまいます。意地悪な保護者がいれば、最悪の場合、お子さんも学校で気まずい思いをすることが考えられます。

このため、「参加はあまりできないけど、とりあえず籍はおき会費は払う」という方法をとる方が多いようです。

Q:PTA 役員の決め方は?

学校によって異なります。

[筆者の学校]
「話し合い」で決めます。

[友人の学校]
当日手伝いも含めてクラス全員に何らかのお手伝いが発生するようになっている「くじ引き(強制参加)」で決めています。

なお、多くの学校では年度初めの保護者会で決めるので、「不在決定は避けたい」との思いが強いためか、この回は参加率が高いようです。

Q:参加率の管理方法は?

学校によって異なります。

[筆者の学校]
ポイント制です。

「子ども一人に対して卒業までに100ポイント溜めることを目標としましょう」というルールがあり、各委員にポイントが付いています。

通年の委員は30~40ポイント、委員長、副委員長などは50~60ポイント。
その他点数は低いですが「当日手伝い」にもポイントがついているのが特徴です。「仕事が忙しく通年の委員会の役員は無理」という親は「当日手伝い」でポイントを溜めていくこともできます。

[友人の学校]
ポイント制から「年1回は何かに参加する」というシステムに移行。

途中から変わったので、それまでのポイントは無効になったそうです。このように執行部の方針で変わってしまうこともあります。

Q:籍だけ置いて参加しなかったらどうなるの?

特に何もありません。

筆者の学校では、「100ポイントを目標に」となっていますが、ポイントが足りなくても特に何も言われません。

ただ、高学年になると子どもの受験などで委員に立候補する人が減る傾向にあります。その際にポイント表が参考となるので、委員を決める時に「○○さん、ポイント全然溜まってないですよね」とそれとなく薦められることもあるでしょう。

「PTAには参加しない」と決めていたシンママ友のA子さんは、そのような状況でも「忙しいから委員はできない」と断り続けて卒業しました。

Q:シンママでもできる?

「シンママだから無理」ということはありません。

PTA委員長はパパの場合もありますが、8~9割はママで構成されています。
フルタイムやパートで働いているママが委員会で忙しくなっても、パパに家事を手伝ってもらえないのが現実です。PTA会議に赤ちゃんや幼児連れでくる場合も多く、筆者も土日や夕方の会議には小学生の娘を連れて行きます。

また、参加者は専業主婦よりも就労主婦の方が意外にも多いので、PTAでシングルを言い訳にするのは控えた方がよいようです。

「PTAには関わらない」と強い意志を持っているA子さんも「仕事がフルタイムで通勤時間を入れると朝8時から夜8時まで不在になるから委員会に参加できない」とは言っていましたが「シンママだからできない」とは発言していませんでした。

Q:参加しないとつまはじきになる?!

PTAによります。

筆者の学校は「共働きが多い」「一部にPTA好きの親がいる」ので、PTAに積極的な人は毎年でも立候補しますし、やらない人に対して苦言をいう人も少ないです。

マンモス校なら参加しなくても目立たたないと思いますが、「PTA活動が必須」という雰囲気の学校もあるでしょう。

PTAの雰囲気はそれぞれなのでなんともいえない部分です。とはいえ「やらないと気まずい」と感じている方が多いでしょう。

Q:シンママができるPTA活動はある?

「シングルでもできる」仕事を探しましょう。

実際に筆者もPTA活動に意外と参加しています。お友達のシンママB子さんも委員を務めています。

「一度くらいは引き受けないと居心地が悪いな……」と思っている方は、できそうな活動を探し、とりあえず参加した方が気持ちは楽になりますよ!

委員でなくても、当日のお手伝い枠にちょこちょこ立候補していると「積極的に参加しようとしている」というイメージを持ってもらうこともできるでしょう。

なお、「運動会には子どもを見に行くのだから、当日手伝いに立候補しよう」と考える方が多いようです。筆者の学校では「自分のお子さんの出番時は係から外す」などの配慮があるので観覧にも支障はありません。

Q:シンママが出来そうな委員会は?

学校によって異なります。

ベルマーク委員会

[筆者の学校]
筆者の学校ではベルマーク委員は年に2回集まって、回収箱に溜まっているベルマークの集計をするだけ。実活動が2日のみなので忙しい方にも人気です。

[友人の学校]
友人の学校のベルマーク委員は毎月集まって集計するので作業量が多いようです

運動会委員会

[筆者の学校]
筆者の学校は運動会が5月なので、運動会委員の活動は4月中旬~5月中旬の1ヶ月だけ。密度は濃いですが、早く終わりポイントもしっかり貰えるので人気の委員会です。

[友人の学校]
友人の学校は運動会が秋なので念入りな準備があり、「大変な委員会」と言われているようです。

このように、同じ委員会でも内容は学校によってかなり異なります。
作業が楽な委員会は当然ながら人気が高くなります。事前にリサーチしておきましょう。

Q:委員会の選び方は?

自分のスキルを活かせれば楽! です。

筆者は広報委員会の副会長を務めたことがあります。ページ数の多い広報紙を作成するのは大変ですが、筆者はデザインの仕事もしているので広報委員会にあえて参加。デザインと印刷会社とのやりとりを担当しました。

学校に行かないとできない写真撮は平日に都合のつくママにお願いし、筆者は家でのデザイン作業を担当しました。

シンママ友人のB子さんは事務の仕事をしているので、PTAでも書記を担当していました。

自分の得意分野を生かした役職に就けば、負担も軽減されると思います。

まとめ

離婚したばかりで本当に余裕のない年は「今年は無理ですが来年以降に」と断るのも一つの方法です。

自分の学校のPTA活動について調べてみて、時間が合いそうな委員会や家で作業ができそうな役目があれば参加してみるのはいかがでしょうか?

「PTAは面倒くさい」ことは確かですが、「子どもの学校の様子を知る上での大切な情報源」でもあります。一人っ子の場合は先輩ママから中学や高校の話を聞くこともできます。無理なく参加できるポジションを探して、プラス思考で参加できるといいですね!