シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

シングルマザーの生活 楽しさは?辛さは?仕事は?子育ては?

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

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一人で子どもを育てるシングルマザー。
特に離婚を考えている方は「子どもを一人で育てるのはやっぱり大変?」「どのような生活になるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回は、シングルマザーの生活をリサーチしました!

シングルマザーの楽しさ嬉しさ

「シングルマザー」と「共働き家庭のママ」の違いは「夫がいない分自由」ということでしょうか?

結婚をしたことがある方ならばわかると思いますが、夫婦間での生活習慣や考え方の違いは避けられませんよね。「妻には他の男性と二人きりで食事に行ってほしくない」と思っている夫もいます。

シンママには、家庭内の取り仕切りに対してあれこれ口を出す夫はいません。子どもの教育方針や家、車などの大きな買い物もすべて自分で決めることができます。

恋愛ももちろん自由。自分の好きな道を自由に選択できる楽しさがあります。

シングルマザーの大変なこと辛いこと

夫婦ならば家族を養うための仕事と家事や育児を二人で分担しますが、シンママは一人でそれをこなすのですから、体力的にも精神的にも大変です。

家庭内に大人が一人なので、子どもが小さい間は「話を聞いてくれる人が家にいない」という辛さもあるでしょう。

シングルマザーの収入と支出

母子世帯の平均就労収入は181万円。ちなみに父子世帯では360万円(平成22年調査)。
実際には手当などの収入もプラスされますが、他の世帯と比べると厳しい状況にあることがわかります。

では、毎月の経費はどのくらい必要でしょうか?
他のシングルマザーも上手にやり繰りしていると思いますが、筆者(親子二人)の1ヶ月の主な出費は下記のとおりです。

食費 20,000円
光熱費 5,000円
携帯 2,500円
交通・衣料ほか雑費 5,000円

光熱費は上下水道減免制度、交通費は都営交通無料制度と支援を利用しています。また、携帯は格安スマホに切り替えました。

光熱費や交通費は地域によって異なると思いますが、家賃抜きでも月平均5万円は必要でしょう。
家賃や保険、子どもの費用などを加算すると月15万程度はかかると思います。

子どもの費用

公立小学校の教科書は無料ですが、お習字セットなど教材費や遠足代は実費で払います。
一回あたりは数千円ですが、子どもが集金袋を突然持ってくることもあるので、家に用意しておかないと困ることもあります。
学童クラブやお稽古、塾代も毎月の生活費として考えなくておかなかればなりません。

筆者の娘はまだ小学生ですが、中学、高校と進学すると教育費がさらにかかるようになるでしょう。

お祝いごと

結婚式のご祝儀や七五三、親戚の子へのお年玉などもシンママにとっては負担の大きい出費です。

シングルマザーがチェックしておきたい支援制度

贅沢をしなくてもお金はかかってしまいますよね……。「ひとり親支援」「子育て家庭支援」の内容をきちんと確認しておきましょう。

手当としてお金がもらえる支援

  • 児童扶養手当
  • 児童育成手当
  • 児童手当

JR通勤定期乗車券割引など、児童扶養手当の受給を受けていることが対象条件となる「ひとり親支援」もあります。
また、児童扶養手当には所得制限があるので、なるべく早めに確認、手続きを行うようにしましょう。

児童育成手当は東京都の「ひとり親支援」です。このように独自の「ひとり親支援」を実施している自治体もあります。

児童手当はひとり親に限らず受けられる支援ですが、夫の口座に振り込まれている場合は変更手続きが必要になります。

無料もしくは減額される支援

  • ひとり親家庭医療費助成制度
  • ひとり親家庭住宅助成制度
  • ひとり親家庭休養ホーム(レジャー施設の優待券)
  • 就学援助制度
  • 水道代減免制度
  • 交通費減免制度
  • 国民年金減免制度
  • 国民健康保険の軽減・減免(免除)

手続きは大変ですが、支援を上手に利用すると生活費を大幅に削減できます。

無利子、低利子で借りられるもの

  • 母子父子寡婦福祉資金

母子父子寡婦福祉資金はシングルマザーなどが都道府県(指定都市、中核市)から貸付を受けられる制度で、奨学金としても利用できます。

忙しいシングルマザーでも続けられる節約術

シングルマザーの家計では

  • 忙しいため夕飯のおかずを買うことが多くなり食費がかさんでしまう
  • 子どもが一人で家にいる時間が長く電気やお風呂のガスのつけっぱなしが多くなり光熱費がっかかってしまう

という傾向があると言われていますが……、忙しくても続けられる節約術を日々実践しています。

光熱費

  • 電気:契約アンペアを見直す
  • ガス:余熱調理を活用
  • 水道:減免支援が利用できるか確認

光熱費も工夫次第で節約できます!

食費

仕事帰りにスーパーによると「ついつい買い」をしてしまいますよね? 夕飯のメニューと買い物は1週間単位で計画的に行いましょう。

節約教育

電気、トイレットペーパー、シャンプーリンスなど「使いすぎ」をしないエコ習慣を子どもが小さい頃からつけるだけでも大きくかわります。

家計簿

「生活はギリギリ。節約も十分しているので家計簿はつけない」という場合も家計簿をつけることをおススメします。

サランラップやトイレットペーパーなど毎月は購入しない出費も月単位での確認ができるようになります。また、光熱費があまりかからない春秋に浮いた数千円を貯金に回すこともできます。

節約が実感できると、やる気につながります!

忙しいシングルマザー仕事と子育てを上手に両立する方法

母子世帯の就業率は80.6%(正規雇用:43%、非正規:57%)。多くのシングルマザーは家事、育児をこなしながら働いています。

特に子どもが一人で留守ができる年になるまでは、シングルマザーは常にお迎え時間に追われます。
時短や欠勤が多いために収入が少なく、正社員雇用が難しい現実もあります。

それでも、シングルマザーは仕事と子育てを両立できるように色々と工夫しています。

完全ダブルワーク

昼間は会社勤務。夕方に一度帰宅して子どもの世話をし、子どもが寝付いたら近所のコンビニやスナックで働く完全ダブルワークのシンママもいます。
ただ、この場合は夜に子どもの面倒を見てくれるおじいちゃんおばあちゃんなどの協力も必要となります。

登録制バイトなどの副業

メインの仕事以外に、倉庫での軽作業やイベントスタッフなど登録制の日雇いスタッフ派遣などのバイトをしている方もいます。
土日や子どもを預けられる都合の良い日時だけ働いて生活費の足しにするという方法もあります。

在宅ワークの副業

子どもの預け先がない場合、家で作業ができる副業を持っているシングルマザーもいます。
翻訳、デザイン、ライター、PC入力作業などパソコンを使った仕事ばかりではなく、検品などパソコンの知識がなくてもできる内職もあります。

給与所得と報酬での所得に分けると控除も最大限活用できます。

資格取得

体力的にダブルワークはやはり大変ですよね。資格を取得して条件の良い仕事を狙うなどの努力をしている方もいます。

支援を上手に利用

自立を目指すことは大きな課題です。ただ、特に子どもが小さい場合、子どもに寂しい思いをさせママが体を壊してまで働くよりは「必要な分だけ働き、支援も賢く利用する」という選択もあります。
支援受給に対する収入のボーダーラインをしっかり把握して仕事とのバランスを取っているママもいます。

まとめ

一人二役で家族を幸せにするのは大変ですし、頼れるパートナーがいないというのは心細くもあります。

だけど、子どもの笑顔はそんな疲れを癒してくれます。

また、自治体によって違いはありますが、日本にはひとり親や子育て家庭への手厚い支援もあります。シングルマザーはそれらも上手に利用しながら逞しく生きているのです。

厚生労働省
平成23年度全国母子世帯等調査結果報告
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-katei/boshi-setai_h23/

ひとり親家庭等の現状について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000083324.pdf