シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

はたらく母子家庭・父子家庭応援企業とは?

ライター オイカワユキコ

小学生の娘と暮らすシングルマザー。「幸せになるために離婚した」をモットーに、個人事業主としてライター・役者・イベントコンサル・シュガーアーティスト・国際交流のNPO など多方面で活動中。

Photo yukiko oikawa

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シンママ、シンパパは仕事と家庭の両立が難しいですよね?「仕事探しが難しい」と感じている方も多いと思います。

厚生労働省で「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業」を表彰していることをご存知ですか? 表彰することで、ひとり親家庭の支援に積極的な企業(団体)を増やしていこうとしているのです。

今回は、「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業」の選考基準や実際に表彰された企業をご紹介したいと思います。

選考基準

大きくまとめると以下の2点になります。

  1. ひとり親家庭の親の就業支援に積極的に取り組んでいる企業・団体である
  2. 母子・父子福祉団体等に相当額の事業の発注を行っている企業・団体である

つまり、「従業員として積極的に雇っている」か「積極的に仕事を発注している」ということですね。

それぞれの具体的な基準をみてみましょう。

ひとり親家庭の親の就業支援に積極的に取り組んでいる企業・団体とは?

下記の1~5をすべて満たし、実際にひとり親家庭の親の雇用に熱心に取り組んでいる企業・団体を指します。

  1. ひとり親家庭の親の就業促進について理解がある
  2. ひとり親家庭の親が継続的に就業可能となっているなど職場環境が良好である
  3. ひとり親家庭の親を一定の人数雇用している
  4. 表彰するにふさわしくないと判断される問題がない
  5. 過去に本表彰制度に基づく表彰を受賞していない

ひとり親家庭の親を一定の人数雇用している会社とは?

従業員100人以上の場合は

  • 全従業員6%以上のひとり親家庭の親である
  • 正社員の5%以上がひとり親家庭の親

従業員100人未満の場合は

  • 全従業員の5人以上がひとり親家庭の親
  • 正社員の4人以上がひとり親家庭の親

を満たし、

  • ひとり親家庭の親の平均勤続年数が5年以上
  • ひとり親家庭の親の平均勤続年数が3年以上で、ひとり親家庭の親のすべてを正社員として雇用

のどちらかに当てはまる会社です。

※正社員には「短時間正社員」も含みます。

母子・父子福祉団体等に相当額の事業の発注を行っている企業・団体とは?

  1. 母子・父子福祉団体または、ひとり親家庭の親に対する年間発注割合が一定以上である
  2. 母子・父子福祉団体または、ひとり親家庭の親に対する年間発注額が一定程度である
  3. 表彰するにふさわしくないと判断される問題がない
  4. 過去に本表彰制度に基づく表彰を受賞していない

上記1~4をすべて満たし、実際にもひとり親家庭の親の雇用に熱心に取り組んでいる企業・団体を指します。

これまでに表彰された企業

平成28年度 株式会社ヨシケイ石川(石川県金沢市)

[企業内容]

  • 食材宅配

[従業員の内訳]

  • 全従業員に占めるひとり親の割合:16.2%
  • 全従業員に占める正社員のひとり親の割合:16.2%
  • ひとり親家庭の親の平均勤続年数:4年6か月

[具体的な取り組み]

  • 多くの女性が活躍、母子家庭の社員も多数
  • 家庭(子育て)と仕事が両立でき、安心して働ける職場づくりを大切にしている
  • 定時退社の促進
  • 家庭の都合による急な欠勤にも他がフォローできる体制の充実
  • 家庭の問題や不安にこたえられる職場つくり

平成27年度 株式会社ケンゾー(埼玉県羽生市)

[企業内容]

  • スーパーマーケット

[従業員の内訳]

  • 全従業員に占めるひとり親の割合:6.7%
  • 全従業員に占める正社員のひとり親の割合:5.1%
  • ひとり親家庭の親の平均勤続年数:5年1か月

[具体的な取り組み]

  • 羽生市役所と生活困窮者支援の協定を結び、「ひとり親」を積極的に採用している
  • 子どもの状況に応じて、休暇の取得、短時間勤務を積極的に認めている
  • 子どもの病気などで急な欠勤が出た場合は他の店舗からもフォローする体制を取っている
  • 労働時間・出勤日数の増加、昇進などは、本人の希望や家庭が仕事に専念できる時期になったかを考慮して決めている
  • 経営トップとの食事会を年数回実施し、会社と自由に意見交換できる場を設けている

平成26年度 リバー・ゼメックス株式会社(長野県岡谷市)

[企業内容]

  • 医療器具開発

[従業員の内訳]

  • 全従業員に占めるひとり親の割合:20%
  • 全従業員に占める正社員のひとり親の割合:25.5%
  • ひとり親家庭の親の平均勤続年数:6年6か月

[具体的な取り組み]

  • 母子家庭か否かに関わらず、社員はすべて正社員として採用
  • 子どもが小さいうちは休暇取得や時短勤務も積極的に認めている
  • 母子家庭等の事情で急遽社員が休んだ場合のフォロー体制も整えている
  • 子どもが成長し仕事に専念できる時期を見計らってリーダーを任せるなど、家庭の状況に応じたタイミングで幹部社員に登用するなどの配慮をしている

まとめ

実際に表彰された企業に就職したいと思うのはもちろんですが、このような具体的な基準がわかると就職活動の際の参考にもなりますね。

また、基準やお手本となる企業が公表されることで、今後より多くの企業がひとり親家庭に優しい仕組みを作っていってくれるとよいですね。

厚生労働省 平成29年度「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」の公募を開始します
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000183922.html

平成28年度 はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰受賞企業等の紹介
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11905000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Kateifukushika/0000155537.pdf

平成27年度 はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰受賞企業等の紹介
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11905000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Kateifukushika/0000108370.pdf

平成27年度 はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰受賞企業等の紹介
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11905000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Kateifukushika/0000079078.pdf