シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

母子家庭等就業・自立支援センターの利用方法について知りたい

ライター 加藤良子

小学生の一人娘と完全に自分のことを人間だと思っているワンコと気ままな二人+一匹暮らしを楽しんでいるシングルマザーです。将来は日本を飛び出して二人で暖かい所に住むのが夢!シングルマザーならではの喜びや悩みを皆様と共有していきたいと思います

Photo ryoko kato

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母子家庭の貧困が社会問題となっています。貧困を解消するために必要なのは自立した生活をすることですが、「よい仕事になかなか恵まれない」という悩みを抱えているシングルマザーも多いのではないでしょうか。

「母子家庭等就業・自立支援センター」は、その名の通りシングルマザーの就業と自立を支援する施設です。まだ利用していない方もどのようなサービスを受けることができるのか確認しておきましょう。

母子家庭等就業・自立支援センターとは

子育てと仕事を両立させなければならないひとり親にとって、生活していくために仕事は必要不可欠です。ただ、雇用情勢は厳しく、よい条件の仕事を見つけるのは難しいのが現実です。

そのような状況下、ひとり親家庭の親が自立をするための就業支援を行っているのが「母子家庭等就業・自立支援センター」です。

対象となるのは、一人で子どもを育てている母親、父親、寡婦などのひとり親です。

母子家庭等就業・自立支援センターの実施主体は都道府県・指定都市・中核市ですが、母子・父子福祉団体や社会福祉協議会、公益社団法人家庭問題情報センター、NPO法人、職業紹介を行う企業などに業務の全部又は一部を委託しているケースも多くなっています。

母子家庭等就業・自立支援センター事業の実施先は全国に100カ所以上あります(平成29年9月時点)。

出典元:厚生労働省 母子家庭等就業・自立支援センター事業実施先一覧
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000177921.pdf

母子家庭等就業・自立支援センターのサービス内容

就労支援

就労相談

ひとり親家庭の親を対象とした就労相談を行います。状況によっては就業が困難な人もいますが、家庭環境やどのような職業に向いているのかなどを考慮して適切な助言をしてもらえます。

就業に関する法律に詳しく、地域の雇用情勢を把握している相談員が配置されており、求人情報の提供や事業経営を行う場合の助言を受けることもできます。

なお、プライバシー情報は厳守されるので安心して相談することができます。

就労支援講演会・セミナーの実施

シングルマザーの中には、専業主婦生活が長く就業に対して不安を抱えている人、仕事への意欲はあるものの育児と仕事の両立ができるかどうか危惧している人もいます。

より安定した仕事に就くためにキャリアアップを望む人や、起業をするための情報を得たい人もいるでしょう。

そのような多用なニーズに応えるため、就業に有利となる資格や高い技能を習得するための講習会や、就業準備や起業家の支援に関するセミナーなども開催しています。

個々の能力に合った講習を受講できるように、公共の職業能力開発施設や民間の専修学校、さらに各種専門学校に委託して実施されています。

また、ひとり親でも受講しやすいように、開催日を平日の夜間や土日祝日としたり、市街地だけでなく郊外でも開催したり、託児サービスを実施したりなどといった配慮もされています。

就労情報提供

希望職種や勤務条件、希望地域などの雇用条件、取得した資格や終了した講習などを登録すると、条件にある求人情報を探してもらえます。

在宅就業推進

在宅就業を希望するひとり親対象のセミナー開催したり、在宅で働くひとり親同士の情報交換の場の提供も行っています。

また、在宅就業をするためのノウハウや技能についての情報提供やアドバイスをする「在宅就業コーディネーター」が配置されており、最長で1年間サポートを受けることができます。

養育費支援

離婚時に養育費の支払いを約束しても実際には支払われないケースが多々あります。

養育費を確保できるように、弁護士による養育費に関する法律相談を実施しています。

養育費に関する専門知識を持つ相談員が、養育費取得のための取り決めや強制執行の手続きや家庭裁判所への同行などを行なってくれる場合もあります。

面会交流支援

離婚後の面会交流は子どもにとって非常に大切ですし、別居している親が子どもに会いたいと思うのは自然な感情であり権利でもあります。ただ、離婚した当人同士だけではスムーズに決められないこともあります。

母子家庭等就業・自立支援センターには面会交流に関する支援を適切に行う支援員が配置されています。父母両方の合意のもと面会交流支援計画書を作成し、それに基づいて面会交流の場に付き添ったり、子どもの受け渡しを援助したり、父母が連絡を取り合うのが難しい場合は、代わりに連絡を取り面会の調整をしてくれます。

自治体独自の支援

母子家庭等就業・自立支援センターはそれぞれの自治体で独自の支援を行っている場合もあります。

例えば、東京都の母子家庭等就業・自立支援センター「はあと」では、ひとり親家庭ホームヘルプサービス事業として、特別な理由があり家事や育児の日常生活に支障をきたしている世帯にホームヘルパーを派遣しています。

他にも、母子生活支援施設への入所や公営住宅への優先入居、家賃の軽減など自治体独自で行っている支援があるので、お住まいの地域で確認してみてください。

東京都ひとり親家庭支援センター はあと(母子家庭等就業・自立支援センター)
http://www.haat.or.jp/

まとめ

離婚をしてシングルマザーになった人の中には、親の勝手な都合で子どもに寂しい思いをさせているという罪悪感からひとりで頑張り過ぎている方もいます。

母子家庭等就業・自立支援センターでは就業支援をはじめとする様々な支援を行っているので、困った時には頼ってみてはいかがでしょうか? 経済的にも精神的にも前向きになると、お子さんとの生活も安定すると思います。