シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

DV夫と離婚するとき、ママが考えておきたいこと

ライター 森本由紀

1児の母。12年の結婚生活を経て40代で離婚しシングルマザーに。現在は行政書士・カウンセラーとして活躍するかたわら、ライターとしても執筆活動を行っています。

Photo yuki morimoto

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DV夫との離婚を考えたら、まず準備するべきことは?

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夫からDVを受けている場合、離婚を切り出すのも勇気がいると思います。離婚の話をする前に、できるだけ準備をしておきましょう。

暴力の証拠はある?

離婚するかどうかで争いになったときに、夫が暴力を認めないことがあります。証拠も重要ですから、医師の診断書やメモ、録音テープなどがあれば残しておきましょう。

話し合いはできる?

夫の暴力がそれほどでもなく、冷静に話し合うことができる環境であれば、「協議離婚」をすることが可能です。2人だけで話し合うのが難しい場合は、実家の家族などに立ち会ってもらえば話ができることもあります。協力してもらえる人がいないかどうか考えてみましょう。

 

DV夫と離婚の話し合いをするのが困難な場合には?

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夫の暴力がひどく、冷静に話し合いができない場合には、配偶者暴力相談支援センターの支援を受けながら離婚手続きを進めることができます。

配偶者暴力相談支援センターとは

DVについての相談やカウンセリング、自立支援、情報提供などを行っている施設で、各都道府県に1カ所以上設けられています。名称はこのとおりではなく、福祉事務所などがこの機能を担っていることもあります。わからなければ、市区町村役場に問い合わせてみましょう。

裁判所に保護命令を申し立てる

夫の暴力により身の危険がある場合には、裁判所に保護命令を申し立てることができます。申し立てが認められると、6カ月間夫が自分に近づくことを禁止する命令(接近禁止命令)や、夫を自宅から2カ月間退去させる命令(退去命令)を出してもらえます。接近禁止命令は、子どもにも適用できます。もし夫が保護命令に違反した場合は、罰金や懲役を科されることになります。申し立て方法については、配偶者暴力相談支援センターで詳しく教えてもらえます。

シェルターに避難することもできる

すぐに避難した方が良い場合には、配偶者暴力相談支援センターを通じてシェルターと呼ばれる保護施設に一定期間、入ることができます。シェルターに入るときには、現金や預金通帳などの貴重品、当面の生活に必要なもののほか、暴力の証拠になるものがあれば持って行くようにしましょう。シェルターの中には生活用品を用意してくれているところもありますので、最悪の場合、着の身着のままで入ることもできます。もちろん、子どもも一緒に連れていけますよ。

離婚調停を申し立てる

協議離婚ができないようであれば、配偶者暴力相談支援センターやシェルターで支援を受けながら、暴力を離婚原因として離婚調停を申し立てましょう。なお、裁判所では調停中も夫に連絡先を知られないよう配慮してもらえます。夫と直接顔を合わせることもありませんから、安心して手続きが進められます。

離婚後の子どもとの面会はどうしたらいい?

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無事に離婚が成立しても、元夫が追いかけてこないかどうか、気がかりな場合もあると思います。子どもにとっては実の父親ですから、「子どもに会わせろ」と言ってくる可能性もゼロではありません。

面会は子どもの利益が最優先

元夫が子どもにも暴力をふるうなど、子どもに悪影響があるならば、面会を拒否できます。居場所を把握された結果、元夫が追いかけてくるおそれがあるなら、連絡先を伝える必要もありません。もし離婚後も嫌がらせを受けるようなことがあれば、迷わず警察に相談しましょう。

 

まとめ

夫のDVを受けている人は、「逃げたらもっと大変なことになるのではないか……」と、身動きがとれなくなっていることがあります。DV被害を受けているなら、まずは自分と子どもの身を守ることが大切。配偶者暴力相談支援センターのほか、緊急の場合には警察に相談することもできます。夫と離れることで冷静になることもできますから、先に逃げることも検討しましょう。