シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

子どもに障がいがあると診断されたら……シンママとしてできること

ライター 辻寿子

フリーライター歴22年、シンママ歴6年。一卵性双生児の息子は、長男が脳性マヒで車椅子。日本化粧品検定1級、サプリメントアドバイザー取得。結婚歴3回、死別→離婚→離婚の経験あり。

Photo hisako tuji

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我が子に障がいがあると診断されたら、どうしたらいいのでしょうか? 「一人で子育てするだけでも大変なのに、どうしたらいいの?」と不安になってしまいますよね。今回は、実際に障がい児を育てる筆者から、心の持ち方や支援制度についてご紹介します。

 

自分を責めないで、受け入れること

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筆者の我が子が脳性マヒと診断されたのは、1歳4カ月のとき。その頃の我が子は首が据わっておらず、歩くどころかつかまり立ちもできませんでした。「どこかおかしい」と思ってはいるものの、実際に診断されたときは帰りの車中で涙が止まらなかったものです。

受け入れるまでがひとつの壁

いろんな障がい児のママを実際に見てきましたが、まれに我が子の障がいをママが受け入れられないパターンがあります。「子どもの障がいは自分のせいだ」といつまでも自分を責めてしまったり、発達障害などの親でも気付きにくい障がいの場合には「うちの子に限って」と親が障がいを認められなかったりするのです。

認めて受け入れれば、前に進める

確かに、認めたくない、受け入れがたい現実ではあります。ですが、きちんと受け入れなければ前に進めません。前に進むとは、適切なリハビリや訓練・指導を、きちんと受けることです。各市区町村には専門の施設がありますので、まずは相談することをおすすめします。専門の訓練を受けることは、子どもの将来に必ず役に立ちますよ。

 

誰だって、知らないことだらけ

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一言に障がいと言っても、知的障害から肢体不自由、病気や事故が原因で起こるものと、非常にさまざま。身内やごく身近に障がい者がいた環境で育っていなければ、障がいのことを知らなくて当たり前なのです。まずは落ち着いて、障がいについて調べてみましょう。

障がいを知れば、何をすればいいか見えてくる

泣いたり自分を責めたりしても、子どもに障がいがあるという事実は変わりません。つらいですが、まずは母親である自分がしっかりとその事実を受け止め、その障がいがどういうものなのかを知ってください。そのうえで、リハビリや専門の訓練など、子どもに何が必要なのかを専門の医師や訓練士とよく相談して、今後の方向性を決めていきましょう。子どもの障がいを通じてさまざまなことを知り、我が子が宝物であるということにも気付かされるはずです。

障がい児がいたら働けない?

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障がいによって異なりますが、知的障がいの場合は保育園や幼稚園でも受け入れてくれるところが多いですし、小学校に入ってからも受け入れ先が多いので働きやすいでしょう。肢体不自由児で全く歩けない場合や、医療的ケアが必要な子どもの場合は、私立の幼稚園や保育園では受け入れが難しいのが現状。専門の施設は母子通園が基本なので、両親などに頼らなければ、施設に通うことと仕事を両立させるのは難しいでしょう。

障がい児を抱えて働くには?

身体障害者手帳か、療育手帳を申請しましょう。手帳の種類によって受けられる福祉が変わってきますが、ヘルパーさんやデイサービスなどに子どもを預けて、働く環境を整えることができます。各市区町村の福祉課で自分の状況を詳しく説明し、他にも受けられるサービスや必要な福祉があれば申請しましょう。

特別児童扶養手当とは?

「精神又は身体に障害を有する児童について手当てを支給する」という制度があります。これは20歳未満の精神または身体に障がいのある児童を家庭で養育している父母等に支給されるもので、手帳の級によって支給額が変わります。

(支給月額)

  • 1級→51,100円
  • 2級→34,030円

引用:厚生労働省「特別児童扶養手当について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jidou/huyou.html

ただし、所得制限がありますので、詳しくは申請の際に市区町村窓口で聞いてみてください。

 

生活費は捻出できる?

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子どものケアなどの関係で思うように働けない場合は、迷わずに市区町村の役所へ相談しましょう。子どもが障がい児一人で、特別児童扶養手当と児童手当、児童扶養手当が最高額もらえる場合には、月額10万円相当の手当てが受け取れることになります。

働ける環境を作るには?

筆者自身の経験では、子どもが小学校に上がるまでは、仕事に出ることはかなり厳しかったです。それは、子どもが「歩けない」というのが大きな壁でした。介助の手が絶対に必要だからです。医療行為が必要なお子さんも、預け先に非常に困るという話を聞きます。ヘルパーや福祉の援助を最大限に受けつつ、両親の手が借りられると、働くための環境が作りやすくなるはずです。

 

まとめ

子どもに障がいがあると言われたら、未来が見えず不安だと思います。ですが、実際に子育てをしてみると、子どもに教えられることのほうが多く、子どもと一緒に成長していることが実感できる毎日です。ママは決して一人ではないということを忘れないでほしいと、切に願います。