シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

離婚後、シンママが子どもにできる心のケア

ライター 森本由紀

1児の母。12年の結婚生活を経て40代で離婚しシングルマザーに。現在は行政書士・カウンセラーとして活躍するかたわら、ライターとしても執筆活動を行っています。

Photo yuki morimoto

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子どもは両親の離婚で傷ついている

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子どもにとって両親の離婚はショックな出来事。なかには平気そうにしている子もいるかもしれませんが、それでもまったく傷ついていないということはありません。離婚後のシンママは、くれぐれも子どもが傷ついていることを忘れないようにしましょう。

子どもに何度も謝る必要がある?

離婚することについて、一度は子どもにきちんと謝るべきでしょう。けれど、何度も繰り返し謝る必要はないと思います。親が謝り続ければ、子どもは「自分はかわいそうな子なんだ」と思い込んでしまいます。子どもをかわいそうな子にしてしまうのは、離婚という事実ではなく、親の態度と言ってもいいのです。

 

子どもの心のケアのために何をすればいい?

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子どもの前で後ろめたい態度はNG

離婚したシンママが心がけたいのは、子どもに決して後ろめたい態度を見せないこと。そして、「パパはいなくなったけど、ママはあなた(たち)と一緒にいられてとても幸せだよ」と伝え続けることです。言葉にしなくても、子どもは親の態度からいろいろなことを感じ取っています。後ろめたい態度は、子どもに不信感を抱かせるだけ。そばにいる母親が堂々とした態度でいれば、子どもは明るい気持ちで過ごすことができるはずです。

父親の悪口を言わない

離婚はどちらかが100%悪いということはありません。何が良いとか悪いとかは、子ども自身が判断すること。「パパはこんなにひどい人」というママの価値観を押し付けると、子どもは混乱し、自分で物事の良し悪しを判断できなくなってしまいます。子どもが自分で判断できるようになるまで、親は余計なことを言わないようにしましょう。

何があっても子どもを受け入れる姿勢が大事

子どもにとっていちばん辛いことは、SOSを発信したくても、発信できる相手がいないことです。困ったとき、子どもがすぐにママに相談できるよう、忙しくても常に子どものことを気にかけておきましょう。「何があってもお母さんはそばにいてくれる」「お母さんは必ず自分の味方になってくれる」と思えれば、子どもは安心してのびのびと成長できます。

子どもに「やっぱりパパと一緒に暮らしたい」と言われたら

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離婚後のシンママにとって辛いのは、「どうして離婚なんてしたの?」「パパがいなきゃイヤだ!」と子どもに言われることではないでしょうか? 子どもも現実を受け入れるのには時間が必要ですから、そんなふうに言ってしまうのは仕方のないこと。そんなときにも、ただ謝るのではなく、子どもを安心させるようにしましょう。

子どもが父親に会える機会を積極的に作る

子どもには、「パパには会いたいときに会えるよ」ということを伝え続けましょう。離婚しても、父親と子どもは円満な関係を維持するのがいちばん。子どもが父親に会いたがっているようなら、できるだけ面会の機会を作ってあげてください。いろいろな事情があると思いますが、最初から「パパにはもう会えない」などと言い切らないように。元夫が面会を拒否している場合にも、「今度会えないかどうかパパに聞いてみるね」と、努力する姿勢を見せた方がいいと思います。

 

まとめ

人生では、両親の離婚に限らず、傷つくことがたくさんあります。親の役割は、子どもが傷つかないように配慮することではなく、傷ついたとき自分で立ち直る力を身につけさせることです。子どもは案外たくましいもの。そばにいる母親は、子どもの力を信じて、子ども自身が強くなるのをサポートしましょう。