シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

貧困は連鎖する?シンママ100人の声からわかった切実な現実

ライター 天守閣ノボル

紙媒体からWEB媒体に活動の場を移し10年目のアナログライター。小学生と保育園児、2人の子をシングル育成中。兄妹仲悪し。

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シングルマザー100人の生育歴~現在を検証

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大阪を拠点とする支援活動グループ「大阪子どもの貧困アクショングループ」(CPAO)が、京阪神地域に住む18~56歳のシングルマザー100人に聞き取り調査を行いました。調査内容は、シングルマザーが生まれ育った環境から、現在の暮らしぶりまでを明らかにするもので、そのうち10人の声を報告書にまとめています。

これがシングルマザーの現実!?

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「働いても貧困から抜け出せない……」そんな厳しい社会構造の中で生きている日本のシングルマザーたち。CPAOの調査は、数字だけでは見えてこないシングルマザーのリアルな声を届けるもの。そのいくつかをご紹介しましょう。もしかしたら「私と似ている!」という方もいるかもしれません。

46歳シングルマザー

子どもの目の前で夫から激しい暴力を振るわれる生活が10年間続き、離婚。夫も父親から暴力を受けていた。現在は長男の家庭内暴力に悩んでいる。

25歳シングルマザー

幼いころ母親をなくし、父親に虐待されて育つ。ネットで知り合った男性との子どもを妊娠・出産するが、後に妻帯者と判明。男性からの暴力に悩み、子どもの預け先がなく就職活動ができないなど、生活面でも困窮している。

暴力、離婚、職探し……さまざまな問題に困窮

シングルマザーは、自らも虐待を受けてきた生い立ちや、それによって抱え続けてきた心の闇など、苦い過去を持つ方も少なくないようです。子ども時代を終えても、夫の暴力や借金、離婚、仕事探しなど、目の前にふりかかる数々の問題に困窮。

負の連鎖の中で、なかなか幸せのきっかけが掴めずにもがいているシングルマザーの姿が浮かび上がってきます。

負の連鎖はどうすれば断ち切れる?

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その答えはすぐには見つかりません。ただひとつ言えるのは、どこかで負の連鎖を断ち切らなければ、その連鎖は自分の子どもにつながってしまうかもしれないということ。子どもが今の自分と同じように苦しむかもしれないと考えるのはつらいことですが、連鎖から抜け出す原動力にはなってくれるかもしれません。

笑顔でいることを心がけて

負の連鎖を断ち切るコツとしてもうひとつ。これはシングルマザーに限った話ではなく、ものごとの流れを変えたいときに有効な方法です。

それは、無理やりにでも笑顔を作ること。子どもは親の気持ちを敏感に察するものなので、母親が笑顔でいるだけでも、家の中の雰囲気は全然違ってきます。反対に母親がいつもどんよりと暗い顔をしていると、子どもも自分を責めたり、周囲を恨んだりするようになるかもしれません。

母は強し、シングルマザーはもっと強し! なんの当てもなくて不安だらけでも、「いつかもっと良くなる!」と信じて、いっぱい笑って過ごせるといいですね。