シングルマザー(母子家庭)の暮らしを「ちょっとずつ」良くする

離婚するとき、子どもの親権はどうすればいい?

ライター 森本由紀

1児の母。12年の結婚生活を経て40代で離婚しシングルマザーに。現在は行政書士・カウンセラーとして活躍するかたわら、ライターとしても執筆活動を行っています。

Photo yuki morimoto

Id66 00

離婚するときには、親権者を決めなければならない

id66-01

親権とは、子どもの身の回りの世話や財産を管理する権利・義務のことです。離婚する時点で子どもが未成年の場合、親権者をどちらかに決める必要があります。

話し合いでまとまらない場合には、調停を申し立てる

どちらが親権者になるかは、原則話し合いで決めます。当事者同士の話し合いで親権者が決まらない場合には、家庭裁判所に調停を申し立てて話し合います。

親権争いになったら?

調停でも親権者が決まらない場合、裁判になることもあります。裁判で親権者を決める際、もっとも重視される点は子どもの利益です。まだ小さい子の場合には、母親が親権者とされるのが一般的ですが、15歳以上の場合は子ども自身の意思が重視されます。

親権がなくても子どもを引き取ることはできる

id66-02

親権がないからといって、子どもと一緒に暮らせないわけではありません。「監護権者」として同居することはできます。

「身上監護権」って何?

親権とは、「財産管理権」と「身上監護権」の二つからできています。そのなかの身上監護権とは、子どもの身の回りの世話をする権利のことで、一般的には親権者=身上監護権者です。場合によっては監護権者のみを別途指定することも可能です。

監護権を分けるのはどんなとき?

親権から身上監護権を分けることは、一般的にはあまり行われていません。親権争いになった場合に、妥協策として行われるケースが多いようです。

ただし、権利を分けることで不都合が生じるケースも

例えば学校の手続きなどで、保護者の同意や印鑑が必要な場面。同居している母親に親権がなければ、そのたびに父親に印鑑をもらいにいく必要があります。また親権者でなければ、子ども名義の貯金を自由に出し入れすることはできません。もし子どもが急に入院することになった場合、親権がなければ親として同意することも難しくなります。

離婚後も親権は変更できる

id66-03

離婚の際に決めた親権者も、その後変更することは可能です。

親権変更をするのはどんな場合?

例えば、母親が親権者であったものの、病気などのため育てるのが難しくなった場合や、子ども自身が父親と一緒の暮らしを希望する場合が考えられるでしょう。また、親権者であった父親が再婚などで、子どもを母親へ任せたいと考えるケースもあります。

親権者の変更手続きはどうする?

離婚後の親権者変更は、当事者同士の話し合いだけではできません。必ず家庭裁判所へ申し立てましょう。

まとめ

離婚して子どもを引き取りたい場合、親権をもっておくほうが安心です。離婚後も父親が近くに住んでいるならば、自分が身上監護権者になることを検討してみてもいいかもしれません。ただし、その場合はあくまで子どもの世話係にすぎず、親としてそれ以上できないことに注意しておきましょう。